生前整理、60代のわたしが始めた順番と続けるコツ
生前整理は、何から手をつければいいのか。65歳のわたしが、母の遺品整理の大変さをきっかけに自分の生前整理を始めた体験から、無理なく進める順番、捨てる基準、家族に残す情報のまとめ方、続けるコツまでをやさしくお伝えします。終活の第一歩を考える方へ。
「生前整理、そろそろ、始めたほうが、いいのかしら」
そう、思いながら、何年も、手を、つけられずに、いました。
わたしが、重い腰を、上げたのは、母の、遺品整理が、きっかけです。
母の、家に、残された、たくさんの、モノ。
何が、大事で、何が、そうでないのか、わからないまま、途方に、暮れた、あの日々。
「わたしは、子どもたちに、同じ思いを、させたくない」
そう、思って、65歳で、自分の、生前整理を、始めました。
今日は、その体験から、生前整理を、何から、始めればいいのか、順番と、続けるコツを、お伝えします。
「始めたいけれど、何から、手をつければいいか、わからない」という方に、ひとつの参考に、なればと思います。
なお、これは、わたし個人の、進め方です。ご家庭の事情に、合わせて、無理のない、やり方を、選んでください。
生前整理は、「死の準備」ではない
まず、お伝えしたいのは、心構えの、ことです。
生前整理と、聞くと、なんだか、さびしい、響きが、あります。
ですが、やってみて、わかったのは、まったく、逆でした。
生前整理は、「これからの、わたしが、身軽に、暮らすための、片づけ」です。
モノが、減ると、掃除が、楽になる。
探し物が、なくなる。
家の中が、安全になる(つまずく物が、減ります)。
そして、何より、「もしもの時に、家族が、困らない」という、安心が、手に入ります。
死の、準備では、なく、暮らしの、整理。
そう、考えると、気持ちが、ぐっと、軽くなります。
わたしが、進めた順番
生前整理で、いちばん、大事なのは、順番だと、思います。
いきなり、思い出の品から、始めると、必ず、手が、止まります。
わたしが、進めた、順番は、こうです。
① まず、明らかな「不用品」から
最初は、迷わず、捨てられるものから。
- 何年も、着ていない服
- 使っていない、食器や、調理器具
- 期限切れの、薬や、化粧品
- 壊れたまま、しまってある、家電
ここは、判断に、迷わないので、勢いが、つきます。
「捨てられた」という、小さな、成功体験が、次に、つながるのです。
② 次に、書類と、お金まわり
不用品で、勢いが、ついたら、次は、書類です。
- 通帳と、口座の、整理(使っていない口座は、解約)
- 保険証券、年金関係の、書類を、一カ所に
- 不要な、契約(使っていないカード、サブスクなど)の、解約
わたしは、別記事(60代の通帳が3つ、わたしが整理を始めた金曜の朝の話)に書いたように、通帳の、整理から、始めました。
お金まわりの、整理は、家族が、いちばん、困るところ、だからです。
母のとき、わたしは、別記事(親の通帳と印鑑、わたしが預かるまでに決めたこと)にも書いたように、口座の、把握だけで、ひと苦労、しました。
③ 家族に残す「情報」を、まとめる
モノの、整理と、並行して、やっておきたいのが、情報の、整理です。
- 口座、保険、年金の、一覧
- かかりつけ医と、飲んでいる薬
- 携帯電話や、パソコンの、大事な連絡先
- 葬儀や、お墓についての、希望
わたしは、これを、エンディングノートに、まとめました。
書き方は、別記事(60代の終活、わたしが始めたエンディングノート)に、くわしく、書いています。
④ 最後に、思い出の品
写真、手紙、子どもの、作品。
思い出の品は、いちばん、最後です。
ここは、時間が、かかって、当たり前の、場所。
わたしは、「1日1箱まで」と、決めて、ゆっくり、向き合いました。
全部は、残せないから、「特に、大事なものだけ、この箱に」と、一箱を、決めて、そこに、収まる分だけ、残しています。
捨てる基準は、「家族が、扱いに困るか」
生前整理で、迷ったときの、わたしの、基準を、ひとつ、お伝えします。
それは、「これを、残されたら、家族は、困るか?」です。
高かった、着物。 大量の、食器。 趣味で、集めた、コレクション。
自分にとっては、宝物でも、家族には、扱いに、困るものが、あります。
母の、遺品整理で、わたしが、いちばん、悩んだのも、そういう、品々でした。
業者さんに、頼むと、費用も、かかります(目安は、別記事(遺品整理を業者に頼むといくら?)に、書いています)。
「使ってくれる人に、今のうちに、譲る」
「買い取りに、出して、旅行の、足しにする」
そんなふうに、自分の手で、行き先を、決められるのが、生前整理の、いいところです。
続けるコツは、「小さく、区切る」
生前整理は、一気に、やろうとすると、必ず、挫折します。
わたしが、続けられた、コツは、みっつです。
- 1回、30分まで。疲れる前に、やめる
- 「今日は、この引き出し、ひとつ」と、場所を、小さく、区切る
- 迷ったものは、「保留箱」へ。半年後に、また、見る
特に、保留箱は、おすすめです。
「捨てるか、どうか」で、止まらずに、前へ、進めます。
半年後に、開けると、不思議なもので、たいてい、すんなり、手放せます。
さいごに
生前整理は、死の準備では、なく、これからを、身軽に、暮らすための、片づけです。
順番は、①不用品 → ②書類とお金まわり → ③家族に残す情報 → ④思い出の品。
迷ったら、「家族が、扱いに困るか」で、考える。
1回30分、引き出しひとつから、小さく、始める。
わたしも、まだ、途中ですが、家の中が、少しずつ、軽くなっていくのは、思いのほか、気持ちの、いいものです。
「いつかやろう」と、思っている方は、まず、今日、引き出しを、ひとつだけ、開けてみてください。
そこから、始まります。
お墓のことも、考えたい方は、別記事(お墓を継ぐ人がいない、わたしが選んだ墓じまい)も、あわせて、ご覧ください。
相続の、全体像を、知りたい方は、別記事(60代から始める相続の完全ガイド)も、参考に、なると思います。
なお、進め方は、ご家庭の事情によって、それぞれです。ご自分の、ペースで、無理なく、進めてみてください。
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