ヨバナシ —女たちの秘密会議
相続

お墓を継ぐ人がいない、わたしが選んだ墓じまい

ヨバナシ編集部 読了 約6分

65歳のわたしには、先祖代々のお墓を、継ぐ人がいません。息子は、海外で暮らし、お墓は守れない。3年悩んで、わたしは、墓じまいを、選びました。墓じまいの流れ、かかった費用、永代供養への切り替え、改葬の手続き、わたしが感じたことを、公的な情報と一緒に、お伝えします。

65歳のわたしには、先祖代々の、お墓が、あります。

両親、祖父母、そのまた、ご先祖さまが、眠る、田舎の、お墓。

ですが、わたしには、このお墓を、継ぐ人が、いません。

わたしの、ひとり息子は、いま、海外で、暮らして、います。 息子は、これから、日本に、戻る予定も、なく、田舎の、お墓を、守ることは、できません。

「わたしが、亡くなったら、このお墓は、どうなるのか」

3年、悩んで、わたしは、墓じまいを、選びました。

今日は、その、墓じまいの、流れと、かかった費用、永代供養への切り替え、そして、わたしが、感じたことを、お伝えします。

「お墓を、継ぐ人が、いない」「墓じまいを、考えている」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。

重要なお断り:この記事は、わたし個人の体験です。墓じまいの、手続きや費用は、お寺、霊園、地域で、本当に違います。具体的なご相談は、必ず、お寺、霊園、または、行政の窓口に、ご確認ください。

墓じまいとは

最初に、墓じまいの、基本を、整理します。

墓じまいとは、いまの、お墓を、撤去して、更地に、戻し、お墓に、納められていた、ご遺骨を、別の場所(永代供養墓など)に、移すこと、です。

行政上の、手続きとしては、「改葬」と、呼ばれます。

公的な情報源では、こう案内されています。

改葬とは、墓地に埋葬された、ご遺骨を、別の墓地などに、移すこと。改葬には、市区町村が、発行する「改葬許可証」が、必要

厚生労働省「埋葬及び火葬の許可、改葬の許可について」

つまり、墓じまいには、ちゃんとした、行政の手続きが、必要、です。

勝手に、ご遺骨を、移すことは、できません。

わたしが、墓じまいを、選ぶまでの、3年

墓じまいを、選ぶまで、わたしは、3年、悩みました。

悩み① 先祖に、申し訳ない

「先祖代々の、お墓を、なくすなんて、ご先祖さまに、申し訳ない」

これが、いちばんの、悩みでした。

両親、祖父母、ご先祖さま。 みんなが、眠る、お墓を、わたしの代で、なくしてしまう。

その、罪悪感が、3年、わたしを、ぼんやり、苦しめました。

悩み② 息子に、負担を、かけたくない

ですが、もし、お墓を、そのまま、残したら、どうなるか。

わたしが、亡くなったあと、海外の息子が、田舎の、お墓を、守ることは、できません。

お墓は、無縁仏に、なって、霊園に、迷惑を、かけることに、なる。

「息子に、お墓の負担を、かけたくない」

これも、強い、思いでした。

悩み③ お墓が、遠くて、お参りに、行けない

田舎の、お墓は、わたしの家から、車で、3時間。

わたしも、年を、とって、お墓参りに、行くのが、しんどく、なって、きました。

「お参りに、行けないお墓を、残しても、ご先祖さまも、寂しいのではないか」

そう、ぼんやり、感じるように、なりました。

決断

3年、悩んで、わたしは、こう、決めました。

「お墓を、なくすのではなく、ご先祖さまを、お参りしやすい場所に、お引っ越し、していただく」

墓じまいを、「お墓をなくす」ではなく、「ご先祖さまの、お引っ越し」と、考えることで、わたしの、罪悪感は、ぐっと、軽く、なりました。

墓じまいの、流れ

わたしが、進めた、墓じまいの、流れを、お伝えします。

ステップ① 家族・親族に、相談

まず、海外の息子と、田舎の親族(母の妹など)に、墓じまいの、相談をしました。

息子は「お母さんの、いいように、して」と、賛成。 親族も、「お参りに、行けないなら、仕方ない」と、理解して、くれました。

墓じまいは、親族間の、トラブルに、なりやすい、ので、最初に、ちゃんと、相談することが、大事、です。

ステップ② 新しい、納骨先を、決める

ご遺骨の、新しい、納骨先を、決めました。

わたしが、選んだのは、自宅から、車で30分の、お寺の、永代供養墓。

  • 永代供養墓: お寺が、永代にわたって、供養してくれる、合同のお墓
  • 費用: 永代供養料、ひとり10万円(ご遺骨8体分で、80万円)
  • お参りも、しやすい、近さ

「ご先祖さまが、わたしの近くに、来てくれて、お参りも、しやすい」

これが、わたしには、いちばん、よかったです。

ステップ③ いまのお墓の、お寺に、相談

田舎の、いまのお墓の、お寺(菩提寺)に、墓じまいの、相談をしました。

ここが、いちばん、気を、使うところ、です。

お寺に、長年、お世話に、なってきた、感謝を、伝えて、丁寧に、墓じまいの、お願いを、しました。

「離檀料」という、お寺を、離れるときの、お礼を、お渡ししました(金額は、お寺によって、本当に違います)。

ステップ④ 改葬許可の、手続き

行政の、手続きを、しました。

  1. 新しい納骨先(お寺)から「受入証明書」を、もらう
  2. いまのお墓の、お寺から「埋葬証明書」を、もらう
  3. いまのお墓の、ある市区町村の、役所で「改葬許可申請書」を、提出
  4. 役所から「改葬許可証」を、もらう

この「改葬許可証」が、ないと、ご遺骨を、移すことは、できません。

ステップ⑤ お墓の、撤去と、ご遺骨の、移動

  1. お墓の、閉眼供養(魂抜き)を、お寺に、お願いする
  2. 石材店に、お墓の、撤去を、依頼(更地に、戻す)
  3. ご遺骨を、取り出して、新しい納骨先へ
  4. 新しい納骨先で、開眼供養(魂入れ)、納骨

これで、墓じまいが、完了、です。

墓じまいに、かかった費用

わたしの、墓じまいに、かかった、費用を、お伝えします。

内訳

  • 新しい永代供養墓の、永代供養料: 80万円(8体分)
  • いまのお墓の、お寺への、離檀料: 15万円
  • 閉眼供養・開眼供養の、お布施: 10万円
  • 石材店への、お墓の撤去費用: 30万円
  • 行政手続きの、書類取得費用: 約5,000円
  • 合計: 約135万円

ちょっと、まとまった、お金が、かかりました。

ですが、これで、ご先祖さまが、お参りしやすい場所に、移って、息子への、負担も、なくなる。

「ご先祖さまの、お引っ越し代」と、考えれば、ぜんぜん、高くない、と、わたしは、感じました。

墓じまいを、して、わたしが、感じたこと

墓じまいを、終えて、わたしが、深く、感じたことを、3つ、お伝えします。

感じたこと① 罪悪感より、安心感

最初は、「ご先祖さまに、申し訳ない」という、罪悪感が、強かった。

ですが、墓じまいを、終えて、いまは、罪悪感より、安心感のほうが、ずっと、大きい。

「ご先祖さまを、お参りしやすい場所に、お引っ越しできた」 「息子に、負担を、かけずに、すんだ」

この、安心感が、わたしの、心を、ぼんやり、軽く、してくれました。

感じたこと② お参りが、ぐっと、しやすくなった

新しい、永代供養墓は、自宅から、車で30分。

いまは、月に1回、ご先祖さまに、お参りに、行けます。

「車で3時間の、お墓には、年に1回も、行けなかったのに、いまは、月に1回、会いに行ける」

ご先祖さまも、きっと、喜んで、くれている、と、わたしは、ぼんやり、感じています。

感じたこと③ 自分の、終い方も、考えるきっかけに

墓じまいを、通して、わたしは、自分自身の、終い方も、考える、きっかけに、なりました。

わたしも、亡くなったら、この、永代供養墓に、入る。 息子に、お墓の、負担を、かけずに、すむ。

「自分の、終い方を、自分で、決められた」

これも、墓じまいの、大きな、収穫でした。

公的な情報(参考)

改葬の手続きについて、公的な情報源では、こう案内されています。

改葬を行うには、現在、ご遺骨が、埋葬されている、市区町村長の、許可(改葬許可証)が、必要。手続きの詳細は、各市区町村に、お問い合わせください

厚生労働省「改葬の許可について」

墓じまい(改葬)の、具体的な手続きは、お墓のある、市区町村の、窓口に、必ず、ご確認ください。

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さいごに

お墓を、継ぐ人が、いない。

これは、いまの、60代、70代の、多くの方が、抱える、悩み、です。

わたしは、3年、悩んで、墓じまいを、選びました。

「お墓を、なくす」のではなく、「ご先祖さまを、お参りしやすい場所に、お引っ越し、していただく」。

そう、考えることで、わたしの、罪悪感は、消えて、いまは、安心感と、月1回の、お参りの、楽しみが、あります。

お墓を、継ぐ人が、いなくて、悩んでいる方は、ぜひ、墓じまいも、ひとつの、選択肢として、ご家族と、ゆっくり、考えてみてください。

なお、繰り返しになりますが、墓じまいの、手続きや費用は、お寺、霊園、地域で違います。具体的なご相談は、必ず、お寺、霊園、または、行政の窓口に、ご確認ください。

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