お墓を継ぐ人がいない、わたしが選んだ墓じまい
65歳のわたしには、先祖代々のお墓を、継ぐ人がいません。息子は、海外で暮らし、お墓は守れない。3年悩んで、わたしは、墓じまいを、選びました。墓じまいの流れ、かかった費用、永代供養への切り替え、改葬の手続き、わたしが感じたことを、公的な情報と一緒に、お伝えします。
65歳のわたしには、先祖代々の、お墓が、あります。
両親、祖父母、そのまた、ご先祖さまが、眠る、田舎の、お墓。
ですが、わたしには、このお墓を、継ぐ人が、いません。
わたしの、ひとり息子は、いま、海外で、暮らして、います。 息子は、これから、日本に、戻る予定も、なく、田舎の、お墓を、守ることは、できません。
「わたしが、亡くなったら、このお墓は、どうなるのか」
3年、悩んで、わたしは、墓じまいを、選びました。
今日は、その、墓じまいの、流れと、かかった費用、永代供養への切り替え、そして、わたしが、感じたことを、お伝えします。
「お墓を、継ぐ人が、いない」「墓じまいを、考えている」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。
重要なお断り:この記事は、わたし個人の体験です。墓じまいの、手続きや費用は、お寺、霊園、地域で、本当に違います。具体的なご相談は、必ず、お寺、霊園、または、行政の窓口に、ご確認ください。
墓じまいとは
最初に、墓じまいの、基本を、整理します。
墓じまいとは、いまの、お墓を、撤去して、更地に、戻し、お墓に、納められていた、ご遺骨を、別の場所(永代供養墓など)に、移すこと、です。
行政上の、手続きとしては、「改葬」と、呼ばれます。
公的な情報源では、こう案内されています。
改葬とは、墓地に埋葬された、ご遺骨を、別の墓地などに、移すこと。改葬には、市区町村が、発行する「改葬許可証」が、必要
つまり、墓じまいには、ちゃんとした、行政の手続きが、必要、です。
勝手に、ご遺骨を、移すことは、できません。
わたしが、墓じまいを、選ぶまでの、3年
墓じまいを、選ぶまで、わたしは、3年、悩みました。
悩み① 先祖に、申し訳ない
「先祖代々の、お墓を、なくすなんて、ご先祖さまに、申し訳ない」
これが、いちばんの、悩みでした。
両親、祖父母、ご先祖さま。 みんなが、眠る、お墓を、わたしの代で、なくしてしまう。
その、罪悪感が、3年、わたしを、ぼんやり、苦しめました。
悩み② 息子に、負担を、かけたくない
ですが、もし、お墓を、そのまま、残したら、どうなるか。
わたしが、亡くなったあと、海外の息子が、田舎の、お墓を、守ることは、できません。
お墓は、無縁仏に、なって、霊園に、迷惑を、かけることに、なる。
「息子に、お墓の負担を、かけたくない」
これも、強い、思いでした。
悩み③ お墓が、遠くて、お参りに、行けない
田舎の、お墓は、わたしの家から、車で、3時間。
わたしも、年を、とって、お墓参りに、行くのが、しんどく、なって、きました。
「お参りに、行けないお墓を、残しても、ご先祖さまも、寂しいのではないか」
そう、ぼんやり、感じるように、なりました。
決断
3年、悩んで、わたしは、こう、決めました。
「お墓を、なくすのではなく、ご先祖さまを、お参りしやすい場所に、お引っ越し、していただく」
墓じまいを、「お墓をなくす」ではなく、「ご先祖さまの、お引っ越し」と、考えることで、わたしの、罪悪感は、ぐっと、軽く、なりました。
墓じまいの、流れ
わたしが、進めた、墓じまいの、流れを、お伝えします。
ステップ① 家族・親族に、相談
まず、海外の息子と、田舎の親族(母の妹など)に、墓じまいの、相談をしました。
息子は「お母さんの、いいように、して」と、賛成。 親族も、「お参りに、行けないなら、仕方ない」と、理解して、くれました。
墓じまいは、親族間の、トラブルに、なりやすい、ので、最初に、ちゃんと、相談することが、大事、です。
ステップ② 新しい、納骨先を、決める
ご遺骨の、新しい、納骨先を、決めました。
わたしが、選んだのは、自宅から、車で30分の、お寺の、永代供養墓。
- 永代供養墓: お寺が、永代にわたって、供養してくれる、合同のお墓
- 費用: 永代供養料、ひとり10万円(ご遺骨8体分で、80万円)
- お参りも、しやすい、近さ
「ご先祖さまが、わたしの近くに、来てくれて、お参りも、しやすい」
これが、わたしには、いちばん、よかったです。
ステップ③ いまのお墓の、お寺に、相談
田舎の、いまのお墓の、お寺(菩提寺)に、墓じまいの、相談をしました。
ここが、いちばん、気を、使うところ、です。
お寺に、長年、お世話に、なってきた、感謝を、伝えて、丁寧に、墓じまいの、お願いを、しました。
「離檀料」という、お寺を、離れるときの、お礼を、お渡ししました(金額は、お寺によって、本当に違います)。
ステップ④ 改葬許可の、手続き
行政の、手続きを、しました。
- 新しい納骨先(お寺)から「受入証明書」を、もらう
- いまのお墓の、お寺から「埋葬証明書」を、もらう
- いまのお墓の、ある市区町村の、役所で「改葬許可申請書」を、提出
- 役所から「改葬許可証」を、もらう
この「改葬許可証」が、ないと、ご遺骨を、移すことは、できません。
ステップ⑤ お墓の、撤去と、ご遺骨の、移動
- お墓の、閉眼供養(魂抜き)を、お寺に、お願いする
- 石材店に、お墓の、撤去を、依頼(更地に、戻す)
- ご遺骨を、取り出して、新しい納骨先へ
- 新しい納骨先で、開眼供養(魂入れ)、納骨
これで、墓じまいが、完了、です。
墓じまいに、かかった費用
わたしの、墓じまいに、かかった、費用を、お伝えします。
内訳
- 新しい永代供養墓の、永代供養料: 80万円(8体分)
- いまのお墓の、お寺への、離檀料: 15万円
- 閉眼供養・開眼供養の、お布施: 10万円
- 石材店への、お墓の撤去費用: 30万円
- 行政手続きの、書類取得費用: 約5,000円
- 合計: 約135万円
ちょっと、まとまった、お金が、かかりました。
ですが、これで、ご先祖さまが、お参りしやすい場所に、移って、息子への、負担も、なくなる。
「ご先祖さまの、お引っ越し代」と、考えれば、ぜんぜん、高くない、と、わたしは、感じました。
墓じまいを、して、わたしが、感じたこと
墓じまいを、終えて、わたしが、深く、感じたことを、3つ、お伝えします。
感じたこと① 罪悪感より、安心感
最初は、「ご先祖さまに、申し訳ない」という、罪悪感が、強かった。
ですが、墓じまいを、終えて、いまは、罪悪感より、安心感のほうが、ずっと、大きい。
「ご先祖さまを、お参りしやすい場所に、お引っ越しできた」 「息子に、負担を、かけずに、すんだ」
この、安心感が、わたしの、心を、ぼんやり、軽く、してくれました。
感じたこと② お参りが、ぐっと、しやすくなった
新しい、永代供養墓は、自宅から、車で30分。
いまは、月に1回、ご先祖さまに、お参りに、行けます。
「車で3時間の、お墓には、年に1回も、行けなかったのに、いまは、月に1回、会いに行ける」
ご先祖さまも、きっと、喜んで、くれている、と、わたしは、ぼんやり、感じています。
感じたこと③ 自分の、終い方も、考えるきっかけに
墓じまいを、通して、わたしは、自分自身の、終い方も、考える、きっかけに、なりました。
わたしも、亡くなったら、この、永代供養墓に、入る。 息子に、お墓の、負担を、かけずに、すむ。
「自分の、終い方を、自分で、決められた」
これも、墓じまいの、大きな、収穫でした。
公的な情報(参考)
改葬の手続きについて、公的な情報源では、こう案内されています。
改葬を行うには、現在、ご遺骨が、埋葬されている、市区町村長の、許可(改葬許可証)が、必要。手続きの詳細は、各市区町村に、お問い合わせください
墓じまい(改葬)の、具体的な手続きは、お墓のある、市区町村の、窓口に、必ず、ご確認ください。
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さいごに
お墓を、継ぐ人が、いない。
これは、いまの、60代、70代の、多くの方が、抱える、悩み、です。
わたしは、3年、悩んで、墓じまいを、選びました。
「お墓を、なくす」のではなく、「ご先祖さまを、お参りしやすい場所に、お引っ越し、していただく」。
そう、考えることで、わたしの、罪悪感は、消えて、いまは、安心感と、月1回の、お参りの、楽しみが、あります。
お墓を、継ぐ人が、いなくて、悩んでいる方は、ぜひ、墓じまいも、ひとつの、選択肢として、ご家族と、ゆっくり、考えてみてください。
なお、繰り返しになりますが、墓じまいの、手続きや費用は、お寺、霊園、地域で違います。具体的なご相談は、必ず、お寺、霊園、または、行政の窓口に、ご確認ください。
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