ヨバナシ —女たちの秘密会議
相続

親の通帳と印鑑、わたしが預かるまでに決めたこと

ヨバナシ編集部 読了 約5分

認知症の母の、お金を、わたしが管理することになりました。通帳と印鑑を、預かるのは、トラブルになりやすいこと。65歳のわたしが、弟と母と、ちゃんと決めてから、預かった、5つのルールを、お伝えします。後見制度や、代理人の話も含め、公的な情報と一緒にまとめました。

65歳のわたしの、母(88歳)は、認知症と、診断されました。

別記事(母の認知症の診断、家族で受け止めた3日間)に書いた、母の診断。

その後、母の、お金の管理を、わたしが、することに、なりました。

母の、通帳と、印鑑を、預かる。

これは、ぼんやり、簡単なことのように、思えて、実は、本当に、トラブルになりやすいこと、です。

「お姉ちゃんが、お母さんのお金を、勝手に、使ってるんじゃないか」 「親のお金を、子どもが、私的に、使い込む」

こういう、家族のトラブルは、本当に、よく、あります。

ですから、わたしは、母の通帳と印鑑を、預かる前に、弟と、母と、ちゃんと、5つのことを、決めました。

今日は、その、5つのルールを、お伝えします。

「認知症の親の、お金を、管理することになった」「親の通帳を、預かるべきか、悩んでいる」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。

重要なお断り:この記事は、わたし個人の体験です。お金の管理や、成年後見制度などは、ご家庭の状況で、本当に違います。具体的なご相談は、必ず、地域包括支援センター、弁護士、司法書士などの、専門家に、ご相談ください。

なぜ、母のお金を、管理することに、なったか

母が、認知症と、診断されて、こういうことが、起きるように、なりました。

  • 通帳を、どこに、しまったか、忘れる
  • 同じものを、何度も、買ってしまう
  • 銀行で、お金を、おろせなくなる(暗証番号を、忘れる)
  • 訪問販売で、高額なものを、買いそうになる

このまま、母に、お金の管理を、任せておくのは、危ない。

そう、判断して、わたしが、母のお金を、管理することに、なりました。

ルールを、決める前に、いちばん大事なこと

通帳と印鑑を、預かる前に、わたしが、いちばん、大事にしたのが、「ひとりで、勝手に、預からない」、ことでした。

別記事(相続トラブルを未然に防ぐ、家族会議の3つのルール)に書いた、家族会議。

母のお金の管理も、必ず、弟と、母を、交えて、みんなで、決めてから、預かる。

「お姉ちゃんが、勝手に、お母さんのお金を、管理している」

この、疑いを、生まないために、最初の、話し合いが、いちばん、大事でした。

わたしが、決めた、5つのルール

弟と、母と、話し合って、決めた、5つのルールを、お伝えします。

ルール① 母と弟の、同意を、書面に残す

まず、母が、まだ、判断できるうちに、母自身の、同意を、書面に、残しました。

「わたし(母)の、お金の管理を、長女の由紀子に、お願いします」

母の、手書きの、署名と、日付。

そして、弟も、立ち会って、「姉が、母のお金を、管理することに、同意します」と、署名しました。

この書面が、後の、トラブルを、防ぐ、いちばんの、もとに、なります。

ルール② お金の出入りを、ぜんぶ、記録する

母のお金の、出入りを、ぜんぶ、ノートに、記録することに、しました。

  • 日付
  • 何に、使ったか
  • 金額
  • レシートを、貼る

「母の、医療費 5,000円」「母の、おむつ代 3,000円」

ぜんぶ、記録して、レシートも、残す。

これで、母のお金を、何に、使ったかが、いつでも、わかります。

ルール③ 母専用の、口座だけを、管理する

母の、お金と、わたしの、お金を、絶対に、混ぜない。

母専用の、口座だけを、管理して、母のための、支払いだけに、使う。

わたしの、生活費とは、完全に、分けます。

これも、「使い込み」の、疑いを、防ぐ、大事なルール、です。

ルール④ 弟に、毎月、報告する

毎月、母のお金の、出入りの、記録を、弟に、報告することに、しました。

  • 月末に、その月の、お金の記録を、コピー
  • 弟に、LINEか、郵送で、送る
  • 弟が、確認する

別記事(兄弟で介護を分担、書面とLINE群の作り方)にも書いた、弟との、情報共有。

毎月、弟に、報告することで、「姉が、勝手に、使っている」という、疑いが、生まれません。

ルール⑤ 大きな出費は、弟と、相談してから

母のお金から、大きな出費(10万円以上)を、するときは、必ず、弟と、相談してから、にしました。

  • 母の、施設の入居費用
  • 母の、医療費の、大きな支払い
  • 母の、家の、修繕費

これらは、わたしの一存で、決めずに、必ず、弟と、相談。

兄弟で、いっしょに、決めることで、後の、トラブルを、防ぎます。

通帳と印鑑の、実際の、預かり方

5つのルールを、決めてから、わたしは、母の、通帳と印鑑を、預かりました。

預かったもの

  • 母の、銀行の通帳(2口座)
  • 母の、印鑑(銀行印)
  • 母の、キャッシュカード
  • 母の、年金の、振込口座の情報

預かるときに、したこと

  • 母の、口座を、母のための、支払い専用に、整理
  • 母の、年金が、振り込まれる口座を、確認
  • 公共料金、医療費の、引き落としを、確認
  • 母の、通帳と印鑑は、別々の場所に、保管(防犯のため)

それでも、限界がある: 成年後見制度

ただし、家族が、通帳を、預かる方法には、限界も、あります。

母の、認知症が、もっと、進むと、こういうことが、起きます。

  • 銀行が、母の口座を、凍結する(認知症と、判断された場合)
  • 母の、不動産を、売る必要が、出ても、母が、契約できない
  • 大きな、財産の手続きが、できない

こういう場合に、備えて、わたしは、成年後見制度の、検討も、始めました。

公的な情報源では、こう案内されています。

成年後見制度は、認知症、知的障害、精神障害などにより、判断能力が、十分でない方の、財産管理や、契約などを、法的に、支援する制度

厚生労働省「成年後見制度」

  • 法定後見: すでに、判断能力が、低下している場合
  • 任意後見: 判断能力が、あるうちに、将来に、備えて、契約しておく

母の場合、認知症が、進んできたので、法定後見を、地域包括支援センターと、相談しながら、検討しています。

わたしが、深く、感じたこと

母のお金を、管理して、わたしが、深く、感じたことを、お伝えします。

親のお金を、管理することは、「親を、信頼して、任される」、大きな、責任です。

そして、その責任を、きょうだいや、家族と、ちゃんと、共有して、透明に、することが、いちばん、大事。

「ひとりで、抱え込んで、勝手に、管理する」

これが、家族の、いちばんの、トラブルのもと。

書面に残す。 記録する。 きょうだいに、報告する。

この、透明性が、母のお金を、守り、家族の、信頼も、守ってくれます。

さいごに

認知症の、母のお金を、管理することになった、わたし。

通帳と印鑑を、預かる前に、弟と、母と、ちゃんと、5つのルールを、決めました。

  • 母と弟の、同意を、書面に残す
  • お金の出入りを、ぜんぶ、記録する
  • 母専用の口座だけを、管理する
  • 弟に、毎月、報告する
  • 大きな出費は、弟と相談してから

この5つのルールで、母のお金を、ちゃんと、守りながら、家族の、信頼も、守れています。

親のお金を、管理することになった方は、ぜひ、預かる前に、ご家族と、ちゃんと、ルールを、決めてください。

そして、認知症が、進む場合に、備えて、成年後見制度も、地域包括支援センターと、相談しながら、検討してみてください。

なお、繰り返しになりますが、お金の管理や、成年後見制度は、ご家庭の状況で違います。具体的なご相談は、必ず、地域包括支援センターや、専門家に、ご相談ください。

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