デジタル遺品、スマホの中身は家族に残せますか
写真も、銀行も、友人の連絡先も、いまはスマホの中。もし自分に何かあったら、家族はロックを開けられるでしょうか。夫のスマホで困った友人の話をきっかけに、65歳のわたしが始めたデジタル遺品の備えを、パスワードの残し方、ネット銀行の一覧化などやさしくお伝えします。
「夫の、スマホが、開けないの」
ご主人を、亡くした、友人が、ぽつりと、こぼした、ひとことです。
写真も、連絡先も、ネット銀行も、ぜんぶ、スマホの中。
なのに、ロックの、番号が、わからない。
葬儀の、連絡を、したくても、友人の、連絡先が、わからない。
ネット銀行に、お金が、あるらしいのに、どこの銀行かも、わからない。
その話を、聞いて、わたしは、はっとしました。
「わたしの、スマホも、同じだわ」
今日は、そのとき、65歳のわたしが、始めた、デジタル遺品の、備えについて、お伝えします。
「スマホの中身、家族に、残せる状態ですか?」と、聞かれて、どきっとした方に、読んでいただけたら、うれしいです。
なお、これは、わたし個人の、進め方です。ご家庭の事情に、合わせて、無理のない、方法を、選んでください。
デジタル遺品って、何?
デジタル遺品とは、亡くなった方が、残した、スマホや、パソコンの中の、データや、ネット上の、契約のことです。
たとえば、こんなものが、あります。
- スマホの中の、写真や、連絡先
- ネット銀行、ネット証券の、口座
- 電子マネーや、ポイント
- 月払いの、サービス(動画配信など)の、契約
- SNSや、ブログの、アカウント
昔なら、通帳や、住所録が、引き出しに、ありました。
いまは、その多くが、スマホの中に、あって、ロックの、向こう側に、あるのです。
家族が、いちばん困るのは、ロック
友人の話で、いちばんの、壁に、なったのは、スマホの、ロックでした。
本人しか、知らない、暗証番号。
これが、わからないと、中の、写真も、連絡先も、取り出せません。
無理に、番号を、間違え続けると、中身が、消えてしまう、機種もあります。
専門の、業者に、頼む方法も、ありますが、費用も、かかりますし、必ず、開けられるとも、限りません。
つまり、デジタル遺品の、備えの、第一歩は、とても、単純なことなのです。
スマホの、暗証番号を、信頼できる、かたちで、残しておく。
これに、尽きます。
わたしが、始めた、4つの備え
わたしが、実際に、やった、備えを、順番に、お伝えします。
① 暗証番号を、紙に書いて、封筒へ
スマホと、パソコンの、暗証番号を、紙に、書きました。
その紙を、封筒に、入れて、のり付けし、「もしもの時に、開けてください」と、書いて、通帳などを、しまってある、引き出しに、入れました。
デジタルの、備えなのに、最後は、紙。
でも、これが、いちばん、確実なのです。
番号を、変えたら、紙も、書き直す。
それだけは、忘れないように、しています。
② ネット銀行と、ネット証券を、一覧に
ネット銀行や、ネット証券は、通帳が、ないぶん、家族が、存在に、気づけません。
気づかれなければ、そのお金は、ないのと、同じに、なってしまいます。
わたしは、「銀行名と、支店名」だけを、書いた、一覧を、作りました。
暗証番号や、パスワードまでは、書きません。
家族が、「ここに、口座がある」と、わかりさえすれば、あとは、相続の、手続きで、ちゃんと、引き出せるからです。
口座の、相続手続きの、流れは、別記事(親が亡くなって銀行口座が凍結。相続手続きの流れ)に、書いています。
③ 月払いの、サービスを、書き出す
動画配信、アプリの、月額課金、有料の、会員サービス。
こういう、月払いの、契約は、亡くなった後も、解約されるまで、引き落としが、続きます。
わたしも、書き出してみたら、「もう、見ていない、動画配信」が、ひとつ、出てきました。
備えの、ついでに、ひとつ、解約できて、月々の、節約にも、なりました。
④ 残したくないものは、今のうちに、消す
デジタル遺品には、逆の、悩みも、あります。
家族に、見られたくない、ものです。
日記代わりの、メモ、昔の、やりとり。
わたしは、「これが、家族の目に、触れたら、恥ずかしいか」を、基準に、少しずつ、整理しています。
これも、立派な、生前整理。
モノの、生前整理と、あわせて、進めるのが、おすすめです。
くわしくは、別記事(生前整理、60代のわたしが始めた順番と続けるコツ)も、ご覧ください。
書いた情報の、置き場所
ここまでの、備えは、エンディングノートに、まとめるのが、いちばんです。
わたしは、別記事(60代の終活、わたしが始めたエンディングノート)に書いた、ノートに、デジタルの、ページを、増やしました。
- スマホの、暗証番号(封筒の、ありか)
- ネット口座の、一覧
- 月払いサービスの、一覧
- SNSアカウントを、どうしてほしいか
大事なのは、ノートの、存在を、家族に、伝えておくこと。
「もしもの時は、あの引き出しの、ノートを、見てね」
その、ひとことが、あるだけで、家族の、負担は、まるで、違います。
親が、亡くなった後の、手続き全体の、流れは、別記事(親が亡くなった後の手続き、期限の順にやさしく整理)にも、書いています。
さいごに
写真も、お金も、つながりも、スマホの中に、ある時代。
デジタル遺品の、備えは、これからの、終活の、欠かせない、ひとつです。
- 暗証番号は、紙に書いて、封筒で、残す
- ネット口座は、「あること」だけ、一覧に
- 月払いの、契約を、書き出す(ついでに、見直す)
- 見られたくないものは、今のうちに、整理
どれも、今日から、できることばかりです。
まずは、スマホの、暗証番号を、紙に、書くことから、始めてみてください。
それだけで、ご家族の、「開けない」は、なくなります。
相続の、全体像を、知りたい方は、別記事(60代から始める相続の完全ガイド)も、あわせて、ご覧ください。
なお、進め方は、ご家庭の事情によって、それぞれです。ネット口座など、お金に関わることは、必要に応じて、専門家にも、ご相談ください。
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