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年金の繰上げ受給、60歳からもらうか迷った話

ヨバナシ編集部 読了 約4分

年金は60歳から早くもらうこともできます。ただし、繰上げ受給をすると受け取る額は一生減ったまま。64歳のわたしが、繰上げを本気で検討したときに調べた減額の割合、向いている人と向かない人、後悔しないための考え方を、体験からやさしくお伝えします。

「年金って、60歳から、もらうことも、できるのよね?」

夫が、定年に、なった頃、わたしは、真剣に、考えたことが、あります。

年金の、繰上げ受給です。

本来は、65歳から、受け取る年金を、60歳から、早めて、もらう。

家計が、心細かった、わたしたちには、魅力的に、見えました。

ですが、調べていくと、繰上げには、一生ものの、注意点が、あることも、わかりました。

今日は、その、年金の繰上げ受給を、わたしが、検討したときに、調べたことを、やさしく、お伝えします。

「年金を、早くもらうか、迷っている」という方に、ひとつの参考に、なればと思います。

なお、年金の損得は、ご家庭の事情や、健康状態によって、本当に変わります。具体的な判断は、年金事務所や、専門家に、必ずご相談ください。

繰上げ受給って、何?

年金は、原則、65歳から、受け取ります。

ですが、希望すれば、60歳から、65歳になるまでの、あいだに、早めて、受け取り始めることが、できます。

これが、繰上げ受給です。

ただし、早くもらうぶん、受け取る額は、減ります。

繰上げ受給を請求した場合、年金額は繰り上げた月数に応じて減額されます。減額率は1か月あたり0.4%で、減額された年金額は生涯変わりません。 (出典:日本年金機構「年金の繰上げ受給」

たとえば、60歳ちょうどから、受け取ると、5年(60ヶ月)の、繰上げですから、0.4% × 60ヶ月で、24%の、減額になります。

本来、月10万円の方なら、月7万6千円ほどに。

そして、いちばん、大事なのは、ここです。

この減額は、一生、続きます。

65歳に、なっても、元の額には、戻りません。

繰下げとは、逆のしくみ

ちなみに、繰上げとは、逆に、66歳以降に、遅らせて、増やす方法も、あります。

それが、繰下げ受給です。

繰下げについては、別記事(年金の繰り下げ受給、わたしたち夫婦が検討した話)に、くわしく、書いています。

早くもらえば、減る。 遅くもらえば、増える。

年金は、受け取り始める、時期を、自分で、選べる、しくみに、なっているのです。

わたしが、繰上げを、考えた理由

わたしが、繰上げを、考えたのは、夫の、定年が、きっかけでした。

再雇用で、夫の、収入は、大きく、減りました。

わたしの、年金は、まだ先。

貯金を、取り崩す、毎月に、不安が、つのって、いました。

別記事(夫の定年延長で、わたしが書き直した家計計画)にも書いたように、この時期の、家計の、見直しは、本当に、悩みました。

「今、もらえるお金が、あるなら、もらいたい」

そう、思うのは、自然なことだと、思います。

調べて、わかった、向き不向き

調べたり、年金事務所で、話を聞いたり、するうちに、繰上げには、向き不向きが、あることが、わかってきました。

繰上げが、合う場合

  • 今の、生活費が、本当に、足りない
  • 健康に、不安があり、早く、受け取りたい
  • ほかに、収入や、蓄えが、少ない

年金は、長生きするほど、たくさん、受け取れる、しくみですから、「今の暮らし」を、守ることが、最優先なら、繰上げも、選択肢に、なります。

繰上げに、慎重になりたい場合

  • 働いて、収入を、得られる、見込みがある
  • 長生きの、家系である
  • 貯金で、数年は、しのげる

長く、生きるほど、減額の、影響は、大きく、なります。

また、繰上げをすると、障害年金など、ほかの制度が、使えなくなる場合も、あります。

このあたりは、必ず、年金事務所で、確認してください。

わたしたちの、結論

わたしたち夫婦は、話し合った末、繰上げを、しませんでした。

理由は、ふたつです。

ひとつは、わたしが、パートで、もう少し、働けそうだったこと。

もうひとつは、母が、長生きの、家系だったこと。

「目先の、安心より、80代、90代の、自分を、守ろう」

そう、決めました。

そのかわり、家計の、見直しで、月の支出を、削りました。

別記事(年金月15万で暮らせない時の、現実的な5つの選択肢)にも書いたような、暮らしの、工夫で、なんとか、乗り切っています。

ただ、これは、あくまで、わたしたちの、場合です。

健康状態や、蓄えに、よっては、繰上げが、正解の、ご家庭も、きっと、あります。

後悔しないための、考え方

繰上げで、後悔しないために、大切だと、感じたことを、お伝えします。

① 「何歳まで、生きるか」でなく「何歳まで、お金が要るか」で考える

損得の、分かれ目を、気にしすぎると、決められません。

それよりも、「うちの家計は、いつ、いくら、必要か」を、書き出すほうが、答えに、近づきます。

別記事(10年後の年金、65歳のわたしが計算してみた本当の数字)のように、実際に、数字を、出してみるのが、おすすめです。

② 夫婦で、話し合って、決める

年金は、夫婦の、暮らしを、支える、お金です。

どちらかが、ひとりで、決めずに、ふたりで、納得して、決めることが、あとの、後悔を、防ぎます。

③ 決める前に、年金事務所へ

繰上げは、一度、請求すると、取り消せません。

必ず、年金事務所で、自分の場合の、金額を、試算してもらってから、決めてください。

予約をすれば、ていねいに、教えてもらえます。

さいごに

年金の、繰上げ受給は、60歳から、年金を、受け取れる、しくみです。

ただし、1ヶ月あたり、0.4%の、減額が、一生、続きます。

今の、暮らしが、本当に、苦しいなら、選択肢に、なります。

一方で、働ける、見込みや、蓄えが、あるなら、慎重に、考えたい、ところです。

大切なのは、目先の、安心と、将来の、安心の、どちらを、優先するかを、夫婦で、話し合って、納得して、決めること。

そして、決める前に、必ず、年金事務所で、試算して、もらうことです。

一生、続く、選択だからこそ、あわてず、じっくり、考えてみてください。

なお、年金の損得は、ご家庭の事情や、健康状態によって、本当に変わります。手続きや、金額のことは、必ず、年金事務所や、社会保険労務士などの、専門家に、ご相談ください。

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