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コラム

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夫婦の寝室を分けた夜、罪悪感と安眠と

ヨバナシ編集部 読了 約4分

結婚38年、ずっと同じ部屋で寝てきた私たち夫婦。夫のいびきと、お互いの生活リズムのずれで、わたしは眠れなくなっていました。寝室を分けると決めた夜の罪悪感と、分けてみてわかった意外な変化。64歳のわたしの体験を、ゆっくりお伝えします。寝室別を迷う方へ。

結婚して、38年。

わたしたち夫婦は、ずっと、同じ部屋で、寝てきました。

それが、当たり前だと、思っていました。

ですが、64歳のとき、わたしは、夫に、こう、切り出したのです。

「寝室、分けない?」

今日は、その、夫婦の寝室を、分けた夜の、罪悪感と、分けてみて、わかった、意外な変化の話を、お伝えします。

「寝室を、分けたいけれど、夫婦の終わりのようで、言い出せない」と、感じている方に、ひとつの参考に、なればと思います。

なお、これは、わたし個人の、体験です。夫婦のかたちは、ご家庭ごとに、本当に違います。あくまで、ひとつの話として、お読みください。

眠れない夜が、続いていた

きっかけは、わたしの、不眠でした。

60代に、入った頃から、わたしは、眠りが、浅くなりました。

そこに、追い打ちを、かけたのが、夫の、いびき。

若い頃は、気にならなかったのに、年々、大きくなる。

夜中に、目が覚めると、もう、眠れない。

さらに、定年後の夫と、わたしの、生活リズムの、ずれも、ありました。

夫は、夜ふかしして、テレビを見る。 わたしは、朝早く、目が覚める。

お互いの、物音で、お互いの、眠りを、削り合う。

そんな、毎日が、続いて、いました。

別記事(夫の定年の日、私は正直『しまった』と思った)にも書いたように、定年後は、夫婦の、時間の、重なりが、増えるぶん、こういう、ずれが、目立つように、なるのです。

「寝室を分けたい」と、言えなかった

「寝室を、分ければ、楽になる」

頭では、ずっと、わかって、いました。

でも、言い出せなかった。

寝室を、分けるのは、夫婦の、終わりの、始まりのような、気がして。

「あの夫婦、寝室が、別らしいよ」と、言われるのも、なんだか、こわくて。

夫を、拒否するみたいで、申し訳なくて。

そんな、罪悪感で、何年も、言えないまま、寝不足の、朝を、重ねて、いました。

思い切って、切り出した夜

ある朝、寝不足で、ぼんやりして、味噌汁を、吹きこぼしたとき。

「ああ、もう、限界だ」と、思いました。

その夜、わたしは、思い切って、夫に、言いました。

「あのね、怒らないで、聞いてね。寝室、分けてみない? あなたが、嫌いなんじゃ、ないの。ただ、わたし、ちゃんと、眠りたいの」

夫は、しばらく、黙って、いました。

そして、意外な、ひとことが、返ってきました。

「……実は、俺も、お前の、寝返りで、目が覚めてた」

ふたりで、顔を、見合わせて、笑って、しまいました。

お互いさま、だったのです。

分けてみて、わかったこと

次の週から、夫は、空いていた、子ども部屋で、寝るように、なりました。

分けてみて、まず、おどろいたのは、眠りの、深さです。

夜中に、目が覚めない。

朝まで、ぐっすり、眠れる。

それだけで、日中の、体の、軽さが、まるで、違いました。

そして、もうひとつ。

意外なことに、夫婦の、仲は、悪くなるどころか、良くなったのです。

寝室を分けたら、会話が増えた

寝不足だった頃、わたしは、いつも、イライラして、いました。

夫の、ささいな、ひとことに、かちんと、来る。

いま思えば、あれは、眠れて、いなかったから、なのです。

ぐっすり、眠れるように、なってから、わたしは、朝から、機嫌よく、過ごせるように、なりました。

すると、自然に、夫との、会話も、増えました。

別記事(定年後、夫婦の会話を取り戻した3つの工夫)にも書いたように、夫婦の会話は、ちょっとした、環境の、変化で、変わるものです。

「おやすみ」と、言って、それぞれの、部屋へ、行く。

朝、「おはよう、よく眠れた?」と、聞き合う。

寝室を、分けたことで、かえって、あいさつが、増えたのは、うれしい、誤算でした。

大事なのは、かたちより、中身

寝室を、分けることに、罪悪感を、持つ方は、多いと、思います。

わたしも、そうでした。

でも、いまは、こう、思います。

大事なのは、同じ部屋で、寝ることでは、ない。

お互いが、健やかで、機嫌よく、いられること。

寝不足で、イライラを、ぶつけ合うより、別々の部屋で、ぐっすり眠って、笑顔で、「おはよう」と、言い合うほうが、ずっと、いい夫婦で、いられる。

別記事(定年後夫婦、年2回の『一週間別居』という新しいかたち)にも、あるように、夫婦の、かたちは、ひとつでは、ありません。

わたしたちには、わたしたちの、ちょうどいい、距離が、あるのです。

さいごに

結婚38年で、寝室を、分けた、わたしたち夫婦。

言い出すまでは、罪悪感で、いっぱいでしたが、分けてみたら、眠りも、夫婦の会話も、良くなりました。

寝室を、分けることは、夫婦の、終わりでは、ありません。

お互いが、健やかに、いるための、ひとつの、工夫です。

いびきや、生活リズムのずれで、眠れずに、悩んでいる方は、思い切って、話し合って、みてください。

「あなたが、嫌いなんじゃ、ないの。ちゃんと、眠りたいの」

その、ひとことから、始めれば、きっと、伝わります。

なお、夫婦のかたちは、ご家庭ごとに、本当に違います。ご自分たちに、合った、距離を、ふたりで、見つけてみてください。

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#60代 #夫婦 #ルール