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姑へのお中元をやめた年、電話で言われたこと
嫁いで35年、毎年欠かさず贈ってきた姑へのお中元。年金暮らしになって、形だけの贈り物に疑問を感じ、思い切ってやめました。代わりに始めたことと、姑から電話で言われた意外なひとこと。63歳のわたしの体験を、ゆっくりお伝えします。お中元をやめたい方へ。
7月に、なると、デパートの、お中元売り場が、にぎわいます。
その、光景を、見るたび、わたしは、長年、続けてきた、ある習慣を、思い出します。
姑への、お中元です。
嫁いで、35年、毎年、欠かさず、贈ってきました。
夏は、お中元。 暮れは、お歳暮。
それを、わたしは、63歳の年に、やめました。
今日は、その、姑への、お中元を、やめた年の話を、お伝えします。
「形だけの、贈り物に、疲れてきた」と、感じている方に、ひとつの参考に、なればと思います。
なお、これは、わたし個人の、体験です。おつき合いの、かたちは、ご家庭ごとに、違います。あくまで、ひとつの話として、お読みください。
35年、続けてきた習慣
嫁いだ、最初の年、実家の母に、言われました。
「お姑さんには、お中元と、お歳暮を、忘れずにね」
以来、35年。
そうめん、ビール、ハム、水ようかん。
毎年、7月が、近づくと、「今年は、何にしよう」と、デパートを、歩き回りました。
姑からは、毎年、決まって、はがきが、届きます。
「結構な、お品を、ありがとうございました」
型どおりの、お礼状。
それを、読むたび、なんとも、いえない、気持ちに、なりました。
義理の、贈り物と、型どおりの、お礼。
この、やりとりに、何の意味が、あるのだろう、と。
やめようと、思った理由
63歳の年、わたしは、やめることを、考え始めました。
理由は、みっつ、ありました。
ひとつは、お金のこと。
夫が、定年になり、年金暮らしに、なって、家計を、見直していました。
形だけの、出費は、減らしたい。
ふたつめは、姑も、高齢に、なったこと。
90歳を、超えた姑は、施設で、暮らしています。
ビールも、ハムも、もう、姑の暮らしには、合わない。
みっつめは、素直な、気持ちです。
義理で、贈るより、本当に、喜ぶことを、したい。
そう、思うように、なったのです。
別記事(父の日に義父へ贈らなくなって5年、距離は縮まったか)を、地で行くような、話ですが、贈り物を、やめることは、思いのほか、勇気が、いりました。
夫に、相談した
まず、夫に、相談しました。
「お母さんへの、お中元、今年から、やめようと、思うの。その代わり、顔を、見せに行く回数を、増やしたい」
夫は、あっさり、言いました。
「いいんじゃないか。おふくろも、モノより、そのほうが、うれしいだろ」
拍子抜けする、ほどでした。
35年、わたしが、ひとりで、背負ってきた、義務感。
夫にとっては、「そんなことに、こだわってたのか」くらいの、ものだったのです。
代わりに、始めたこと
その年の、7月。
わたしは、お中元の、かわりに、水ようかんを、ふた切れだけ、買って、施設の姑を、訪ねました。
「お義母さん、暑いですね。一緒に、食べましょう」
ふたりで、冷たい、水ようかんを、食べながら、他愛のない話を、しました。
昔の、夏の話。 姑が、若い頃、よく作ったという、なすの、煮びたしの話。
帰り際、姑は、「また、来てちょうだいね」と、言いました。
35年間の、お礼状には、一度も、なかった言葉でした。
電話で、言われたこと
その後、姑から、夫に、電話が、ありました。
そばで、聞いていると、姑は、こう、言ったそうです。
「今年から、お中元は、いいからって、あの子に、伝えて。そのかわり、また、顔を、見せてって」
そして、こう、続けたそうです。
「贈り物は、気持ちだけで、じゅうぶん。年を取ったら、モノより、人の顔が、いちばんの、ごちそうなのよ」
受話器越しの、その言葉に、わたしは、目頭が、熱くなりました。
姑も、きっと、長いあいだ、型どおりの、やりとりに、同じものを、感じていたのかも、しれません。
やめて、わかったこと
お中元を、やめて、数年が、経ちます。
姑との、関係は、悪くなるどころか、前より、あたたかく、なりました。
季節の、贈り物の、かわりに、顔を、見せる。
高い、ハムの、かわりに、ふた切れの、水ようかんを、一緒に、食べる。
別記事(義実家への帰省を半分に減らした年、夫婦で決めたこと)にも書いたように、義実家との、おつき合いは、量や、形式では、ないのだと、思います。
やめたのは、贈り物では、なく、義理の、やりとり。
始めたのは、本当の、おつき合い。
そう、思っています。
さいごに
嫁いで、35年、続けてきた、姑への、お中元を、やめました。
罪悪感も、ありましたが、代わりに、顔を見せることを、選んだら、姑との、関係は、かえって、あたたかく、なりました。
「モノより、人の顔が、いちばんの、ごちそう」
姑の、その言葉が、すべてだと、思います。
形だけの、贈り物に、疲れている方は、ご夫婦で、話し合って、あなたの家に、合った、おつき合いの、かたちを、探してみてください。
やめることは、終わりでは、なく、新しい、おつき合いの、始まりに、なるかも、しれません。
義母との、距離感に、悩んでいる方は、別記事(義母との距離感に疲れた50〜60代妻の完全ガイド)も、あわせて、ご覧ください。
なお、おつき合いの、かたちは、ご家庭ごとに、本当に違います。ご自分の家に、合った、かたちを、見つけてみてください。
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