60代の体力、わたしが年に1回必ず計測している3つの数字
60代になって、体力の落ちが、気のせいか本当か、わからなくなりました。65歳のわたしが、3年前から毎年1回、自分で計測している3つの数字をご紹介します。握力、片足立ちの秒数、6分間で歩ける距離。家でできる方法と、3年の変化、医師の助言まで、お伝えします。
60代になって、わたしは、自分の体力の落ちが、気になり始めました。
階段を上るのが、少しきつい。 重いものを持つのが、年々大変になっている気がする。 ふらっと、よろけることが、増えた。
ところが、「本当に体力が落ちているのか」「気のせいか」は、自分では、よくわからないのです。
3年前、わたしは、思いきって、自分の体力を「数字」で記録することにしました。
毎年1回、お正月の3日目、わたしは、3つの数字を計測しています。
3年続けてみて、いまでは、自分の体力の本当の姿が、はっきり、見えるようになりました。
この記事では、わたしが計測している3つの数字、計測のやり方、3年の変化、医師の助言を、お伝えします。
重要なお断り:この記事は、わたし個人の体験と、かかりつけ医からの助言です。体力の数値や、健康的な目安は、人によって違います。具体的な目安や、症状がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。
計測している、3つの数字
3つの数字は、こうです。
- 握力(右手と左手、それぞれ)
- 片足立ちの秒数(目を開けたまま)
- 6分間で歩ける距離(平らな道で)
3つに絞った理由は、どれも家で計測できて、医師からも「シニアの体力の目安として、参考になる」と教えてもらえたから、です。
公的な情報源では、こう案内されています。
高齢者の体力は、握力、歩行速度、バランス能力などで評価され、これらが低下すると、転倒や日常生活動作の制限のリスクが高まる
つまり、これらの数字が、シニアの「フレイル(身体機能の低下)」の早期発見に、つながると言われています。
数字① 握力
握力は、シニアの体力を測る指標として、もっとも基本的な数字、と医師から教わりました。
理由は、握力が体全体の筋力と、相関しているから、だそうです。
計測のやり方
握力計を、Amazon で1,500円ほどで購入しました。
家で計測するときは、こんな手順です。
- 椅子に座って、背筋を伸ばす
- 握力計を、お腹の前で、ひじを軽く曲げて持つ
- 「いち、にの、さん」のかけ声で、思いきり握る
- 右手と左手、それぞれ3回ずつ計測
- 最大値を、その年の数字として記録
わたしの3年の変化
- 3年前(63歳): 右手 26kg / 左手 23kg
- 2年前(64歳): 右手 24kg / 左手 21kg
- 去年(65歳): 右手 25kg / 左手 22kg
3年で、右手は1kg、左手は1kg、減りました。
ですが、横ばいと言える範囲です。
医師には、「60代女性の平均が、右手24kgくらいなので、いまの数値は問題ないですよ」と言われています。
数字② 片足立ちの秒数
ふたつめは、片足立ちで何秒バランスを保てるか、です。
これは、転倒リスクの指標と言われています。
計測のやり方
- 何もない平らな場所に立つ
- 目を開けたまま
- 片足を、地面から5cmほど上げる
- もう片方の足だけで、何秒立てるかを、ストップウォッチで測る
- 左右両方、それぞれ3回計測
- 最大値を、その年の数字として記録
わたしの3年の変化
- 3年前(63歳): 右足 35秒 / 左足 28秒
- 2年前(64歳): 右足 32秒 / 左足 26秒
- 去年(65歳): 右足 30秒 / 左足 22秒
3年で、右足は5秒、左足は6秒、短くなりました。
医師に相談したところ、こう言われました。
「片足立ちの目安は、60代で30秒、70代で20秒、と言われています。いまの数値は、まだ60代の範囲ですが、70代に近づくと、転倒リスクが上がります。バランスのトレーニング(片足立ちを、毎日2回×30秒)を、取り入れてみてください」
去年から、わたしは、毎日朝晩、片足立ち30秒の練習を、始めました。
数字③ 6分間で歩ける距離
3つめは、6分間で歩ける距離、です。
これは、心肺機能と、足の持久力の指標と言われています。
計測のやり方
- 近所の、平らな道(車があまり通らない場所)を選ぶ
- 6分間、自分の普通のペースで、歩く
- 歩いた距離を、スマホの歩数アプリ(歩数→距離換算)で、記録
- これを年1回、計測
わたしの3年の変化
- 3年前(63歳): 480メートル
- 2年前(64歳): 470メートル
- 去年(65歳): 450メートル
3年で、30メートル短くなりました。
医師の目安では、こうです。
「60代女性の標準的な6分間歩行距離は、450-550メートルくらいです。いまの数値は、まだ標準の下限ですが、横ばいかゆっくり減るなら、問題ない範囲です」
ただ、これも、毎日の散歩を増やすことで、維持できる、と教わりました。
去年から、わたしは、夫との毎日の散歩を、20分→30分に伸ばしました。
計測のメリット
3年計測して、わたしが感じているメリットを、3つお伝えします。
メリット① 体力の落ちが「気のせい」か「本当」か、見分けられる
数字があると、毎年の比較ができます。
「最近、体力が落ちた気がする」が、本当なのか、気のせいなのかが、はっきりします。
これだけで、わたしの不安が、ずいぶん減りました。
メリット② 医師に相談するときの、客観的な資料になる
医師に「体力が落ちました」と言うだけでは、医師も、判断しにくいのです。
ですが、3年分の数字を、ノートに書いて持っていくと、医師は、すぐに「ここが、こうやって減っていますね」と、具体的に話してくれます。
医師との相談が、ずっと、有意義になります。
メリット③ 自分への、ささやかな励みになる
毎年1回、計測して、ちょっと数字が悪くなっていたら、その年の運動の目標が、自然と決まります。
「来年は、片足立ちを、30秒に戻そう」 「来年は、6分間で480メートル歩こう」
数字があると、目標が、具体的になります。
漠然と「健康に気をつけよう」では、行動が変わりません。 数字があると、行動が、具体的になります。
計測しすぎは、よくない
3年やってみて、ひとつだけ気をつけていることがあります。
それは、「計測しすぎないこと」です。
毎月、毎週、計測すると、ちょっとした体調の波で、数字が動きます。 それに振り回されると、逆に、不安が、増えます。
年に1回(わたしの場合はお正月)だけ計測する。 これくらいが、いちばん、安定して、続きます。
60代の体力、3つの目安
最後に、医師から教わった、60代女性の体力の「ざっくりした目安」を、お伝えします。
(あくまで、目安です。個人差が大きいので、ご自分の数値を、当てはめすぎないでください)
| 指標 | 60代女性の目安 | 70代になると |
|---|---|---|
| 握力 | 20〜25kg | 18kg以下は、注意 |
| 片足立ち(目開き) | 30秒以上 | 20秒以下は、注意 |
| 6分間歩行 | 450〜550m | 350m以下は、注意 |
これは、医師から教わった、ざっくりした目安です。
「いまの自分は、目安より、上か、下か」、それを知るだけでも、健康への意識が、変わります。
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さいごに
60代の体力は、何もしないと、毎年少しずつ、落ちていきます。
それは、自然なことです。
ですが、数字で記録していると、「ゆっくり落ちている」のか「急に落ちている」のかが、わかります。
急に落ちているなら、病気のサインかもしれません。 ゆっくり落ちているなら、運動で、ある程度、維持できます。
これを判断するために、3つの数字を、年1回、計測してみてください。
特別な道具(握力計のみ、1,500円)も、特別な技術も、いりません。
家で、30分あれば、計測できます。
3年続けると、自分の体の本当の姿が、見えてきます。
なお、繰り返しになりますが、体力の数値や、健康の目安は、人によって違います。具体的な目安や、症状がある場合は、必ず医療機関や、お住まいの自治体の健康相談窓口にご相談ください。
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