卒婚の始め方、夫婦で決めた5つのルール
離婚はしないけれど、お互いに自由に暮らす『卒婚』。65歳のわたしの友人夫婦が、卒婚を始めるときに、二人で決めた5つのルールを、お伝えします。生活費、住まい、連絡、子どもへの説明、見直しのタイミング。後悔しない卒婚のために、公的な情報と一緒にまとめました。
「離婚は、しないけれど、お互いに、自由に、暮らす」
それが、卒婚、です。
別記事(卒婚した友人の3年後の暮らし、月の収支を聞いた話)に書いた、わたしの友人、智子さん。
智子さんは、64歳のとき、ご主人と、卒婚を、選びました。
智子さんが、わたしに、こう、教えてくれました。
「卒婚は、なんとなく、始めると、必ず、うまくいかなくなる。最初に、夫婦で、ちゃんと、ルールを、決めることが、大事」
今日は、智子さん夫婦が、卒婚を、始めるときに、二人で、決めた、5つのルールを、お伝えします。
「卒婚を、考えている」「卒婚を、うまく、続けたい」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。
なお、これは、わたしの友人の、個人的な、体験です。卒婚には、お金や、年金、相続など、専門的な面も、あります。具体的なことは、専門家に、ご相談ください。
卒婚とは
最初に、卒婚について、簡単に、整理します。
卒婚は、法律用語では、ありません。
「結婚を、卒業する」という、意味の、造語で、おおむね、こういう、暮らし方を、さします。
- 籍は、入れたまま(離婚は、しない)
- お互いに、干渉せず、自由に、暮らす
- 別居する場合も、同居のまま、距離を置く場合も、ある
別記事(卒婚って何?60代夫婦の3つの実例と選び方)に、卒婚の、いろいろな、かたちを、書きました。
離婚と違って、籍は、そのまま、なので、夫婦の、扶養や、相続の関係は、続きます。
だからこそ、最初に、ちゃんと、ルールを、決めることが、大事、です。
ルール① 生活費は、どうするか、決める
ひとつめが、お金のルール、です。
智子さん夫婦は、別居の、卒婚を、選びました。
そこで、生活費を、こう、決めました。
- 智子さんの、住まいの費用は、ご主人が、月5万円、補助する
- それ以外の、生活費は、それぞれ、自分で
- お互いの、貯金や、年金は、別々に、管理する
別記事(卒婚した友人の3年後の暮らし、月の収支を聞いた話)に書いた、智子さんの、月の収支。
卒婚は、二重の生活費が、かかるので、お金のルールを、最初に、ちゃんと、決めておくことが、いちばん、大事、です。
「どちらが、何を、負担するか」を、あいまいにすると、必ず、後で、揉めます。
ルール② 住まいを、どうするか、決める
ふたつめが、住まいのルール、です。
智子さん夫婦は、こう、決めました。
- ご主人は、元の、夫婦の持ち家に、住む
- 智子さんは、お隣の市に、賃貸マンションを、借りる
- 持ち家は、将来、どちらかが、住めなくなったら、売却を、検討する
卒婚には、別居型と、同居型(同じ家で、生活空間を、分ける)が、あります。
智子さん夫婦は、別居型を、選びましたが、住まいを、どうするかは、卒婚の、大事な、決めごと、です。
ルール③ 連絡の頻度を、決める
みっつめが、連絡のルール、です。
智子さん夫婦は、こう、決めました。
- 月1回、いっしょに、食事をする
- 体調が悪いときや、緊急時は、すぐに、連絡する
- それ以外は、お互いに、干渉しない
「ぜんぶ、自由」にすると、かえって、お互いの、ことが、わからなくなって、不安に、なります。
「月1回は、会う」「緊急時は、連絡する」という、最低限の、つながりを、決めておくと、安心です。
智子さんは、こう、言います。
「月1回の食事が、いまは、いちばんの、楽しみ。ほどよい距離だから、会うのが、楽しい」
ルール④ 子どもや、親族に、どう説明するか、決める
よっつめが、子どもや、親族への、説明のルール、です。
卒婚は、まだ、世間では、なじみが、薄い、暮らし方。
子どもや、親族が、心配したり、誤解したり、することが、あります。
智子さん夫婦は、こう、決めました。
- 子どもには、二人で、いっしょに、卒婚のことを、説明する
- 「離婚では、ないこと」「お互いに、納得していること」を、伝える
- 親族には、聞かれたら、答える程度で、わざわざ、言いふらさない
子どもに、ちゃんと、説明したことで、智子さんの、娘さんも、「お母さんたちが、納得しているなら」と、理解して、くれた、そうです。
ルール⑤ 見直しの、タイミングを、決める
いつつめが、見直しのルール、です。
これが、智子さんが、いちばん、大事だと、言っていた、ルールです。
智子さん夫婦は、こう、決めました。
- 1年に1回、卒婚を、続けるか、見直す
- どちらかの、体調が、大きく変わったら、その都度、話し合う
- いつでも、また、同居に、戻ってもいい
卒婚は、一度、始めたら、ずっと、続けなければ、ならない、ものでは、ありません。
「いつでも、見直していい」「また、いっしょに、暮らしてもいい」
この、柔軟さが、あるから、智子さん夫婦は、安心して、卒婚を、続けられて、います。
別記事(熟年離婚を切り出された側、わたしの友人の話)のような、一方的な、別れとは、違って、卒婚は、お互いの、納得と、柔軟さが、大事です。
卒婚で、気をつけたい、お金と相続のこと
5つのルールに、加えて、気をつけたいのが、お金と、相続のこと、です。
卒婚は、籍が、そのままなので、こういう点に、注意が、必要です。
- 健康保険、年金の、扶養の扱い(別居で、変わることがある)
- 一方が、亡くなったときの、相続(配偶者として、相続権はある)
- 介護が、必要になったときの、対応
公的な情報源では、こう案内されています。
配偶者の扶養から外れる場合などは、ご自身で、国民健康保険や、国民年金などの、手続きが、必要になる場合がある
卒婚を、始めるときは、お金と、相続のことも、専門家に、相談しておくと、安心です。
智子さん夫婦の、卒婚の、いま
5つのルールを、決めて、卒婚を、始めて、3年。
智子さん夫婦は、いまも、ほどよい距離で、それぞれの、暮らしを、楽しんで、います。
智子さんは、お茶と、書道。 ご主人は、釣りと、ゴルフ。
そして、月1回の、食事で、お互いの、近況を、報告し合う。
「卒婚にして、本当に、よかった。離婚しないで、お互いの、自由を、手に入れられた」
智子さんの、その、満足そうな、表情。
5つのルールが、あったから、智子さん夫婦の、卒婚は、うまく、いっている、と、わたしは、感じています。
さいごに
卒婚は、なんとなく、始めると、必ず、うまくいかなくなります。
最初に、夫婦で、ちゃんと、5つのルールを、決めること。
- 生活費を、どうするか
- 住まいを、どうするか
- 連絡の頻度を、どうするか
- 子どもや親族に、どう説明するか
- 見直しの、タイミングを、決める
この5つを、決めて、お金と、相続のことも、専門家に、相談しておく。
そうすれば、卒婚は、夫婦の、新しい、しあわせの、かたちに、なります。
卒婚を、考えている方は、ぜひ、ご夫婦で、ゆっくり、5つのルールを、話し合ってみてください。
なお、繰り返しになりますが、卒婚には、お金や年金、相続など、専門的な面もあります。具体的なことは、専門家に、ご相談ください。
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