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熟年離婚と卒婚、わたしが3人の友人から聞いた話
65歳のわたしの友人3人が、それぞれ、熟年離婚、卒婚、そして変わらない夫婦のかたちを、選びました。3人から、わたしが聞いた話、3人が選んだ理由、3年経ったあとの3人の現在を、お伝えします。同じ60代で、夫婦のかたちを、迷っている方に。
65歳のわたしには、長くおつき合いのある、女性の友人が、3人います。
由美子さん(65歳)、智子さん(64歳)、純子さん(66歳)。
3人とも、わたしと同じくらいの年に、夫婦のかたちで、それぞれ、別の道を、選びました。
由美子さんは、熟年離婚を、選びました。 智子さんは、卒婚を、選びました。 純子さんは、これまでと同じ、夫婦のかたちを、続けることを、選びました。
3人それぞれから、選ぶ前の心の動きと、選んだ後の3年を、わたしは、ゆっくり、聞かせて、もらいました。
今日は、その3人の話を、お伝えします。
「熟年離婚と卒婚、どちらを、選ぶべきか」「いまの夫婦のかたちを、どうするか」と、迷っている方に、3人の話が、ひとつの参考に、なれば、と思います。
なお、夫婦の選択は、ご家庭ごとに、本当に、違います。3人の話は、あくまで、わたしの友人の、個人の体験です。
ひとり目: 由美子さん、62歳で、熟年離婚を選んだ
由美子さんは、62歳のとき、ご主人と、熟年離婚を、しました。
別記事(熟年離婚した友人と1年後、再会した秋)に、わたしが書いた、由美子さんが、この方です。
由美子さんが、選んだ理由
由美子さんが、熟年離婚を、選んだ理由は、3つでした。
1つめは、ご主人のモラハラ。 お酒を飲むと、由美子さんに、ひどい言葉を、ぶつける、ご主人でした。 30年、由美子さんは、それに、耐えてきた、そうです。
2つめは、子どもが、独立したこと。 2人の息子が、ともに、結婚して、家を出た。 「もう、わたしが、我慢する、理由が、なくなった」と、由美子さんは、感じた、そうです。
3つめは、由美子さんの母親の、遺産でした。 お母さんが、亡くなって、由美子さんに、1,500万円の遺産が、残りました。 「これで、わたしは、ひとりで、暮らしていける」と、由美子さんは、思いました。
3つの条件が、揃った、62歳の春に、由美子さんは、ご主人に「離婚したい」と、告げました。
由美子さんの、3年後の今
離婚から3年。 由美子さんは、東京郊外の、小さなマンションで、ひとり暮らしを、しています。
「いまが、わたしの人生で、いちばん、穏やか」と、由美子さんは、笑って、言います。
ですが、3年経って、由美子さんが、わたしに、ぽつりと、こぼした一言が、あります。
「お子さんと、お孫さんに、なかなか、会えなくなって、それだけは、寂しい」
息子さん夫婦は、由美子さんを、責めては、いないけれど、お孫さんを、由美子さんに、会わせるのが、難しい関係に、なってしまった、そうです。
熟年離婚の、代償の、ひとつ、かもしれません。
ふたり目: 智子さん、64歳で、卒婚を選んだ
智子さんは、64歳のとき、ご主人と、卒婚を、選びました。
別記事(卒婚って何?60代夫婦の3つの実例と選び方)に、わたしが書いた、智子さんが、この方です。
智子さんが、選んだ理由
智子さんが、卒婚を、選んだ理由も、3つでした。
1つめは、智子さんと、ご主人の、生活リズムが、ぜんぜん、違うこと。 智子さんは、朝早く起きて、お茶のお稽古に、行きたい。 ご主人は、夜遅くまで、お酒を飲んで、朝寝坊。
2つめは、お互いに、別の趣味を、持ち始めたこと。 智子さんは、お茶と、書道。 ご主人は、釣りと、ゴルフ。
3つめは、由美子さんのような「離婚」までは、智子さんが、踏み切れなかったこと。 ご主人のことを、嫌いには、なれない。 ですが、毎日、いっしょに、暮らすのが、しんどい。
「ぜんぶ別の生活、でも、籍は入っている」、これが、智子さんが、求めた、かたち、でした。
64歳の夏、ご主人と話し合って、お隣の市に、別々のマンションを、借りて、月に1回、いっしょに、食事を、するかたちに、切り替えました。
智子さんの、3年後の今
卒婚から、3年。 智子さんは、お茶のお稽古に、毎日、通って、書道展にも、出展するように、なりました。 ご主人は、釣りで、九州まで、ひとりで、出かけられるように、なりました。
「夫が、こんなに、楽しそうに、過ごせるようになったのを、見て、わたしは、ほっと、しました」
智子さんの言葉です。
月1回の食事は、智子さんと、ご主人の、いちばんの、楽しみに、なっているそう、です。
「離婚しないで、よかった。卒婚にして、本当に、よかった」
智子さんは、そう、ゆっくり、わたしに、話してくれました。
みつ目: 純子さん、変わらない夫婦のかたちを選んだ
純子さんは、66歳のいま、もう、ご主人と、結婚40年。 これまでと、ぜんぜん、同じ、夫婦のかたちで、暮らしています。
純子さんが、選んだ理由
純子さんに、わたしは、聞きました。 「由美子さんは、離婚、智子さんは、卒婚を、選んだけれど、純子さんは、どう、思った?」
純子さんの答えは、こうでした。
「迷ったよ。何回も、迷った。夫の定年退職のあと、毎日、家にいるのが、しんどかった時期も、あった。でも、わたしの夫は、モラハラじゃないし、わたしと夫の趣味も、まだ、ぼんやり、重なっている」
「いまの夫婦のかたちで、ちゃんと、お互いを、見てくれている。それを、わざわざ、壊す理由が、わたしには、なかった」
純子さんは、ご主人と、いまも、いっしょに、テレビを見て、いっしょに、買い物に行って、月に1回、夫婦で、ドライブに、出かけます。
「ちょっと、しんどい日も、ある。でも、トータルで、いまの夫婦は、わたしには、ちょうど、いい」
純子さんが、選んだ、結論でした。
純子さんの、3年後の今
3年経った、いまも、純子さんは、ご主人と、毎日、いっしょに、暮らしています。
純子さんから、わたしが、教わったことが、ひとつ、あります。
「夫婦のかたちを、変えないこと」も、夫婦の選択の、ひとつ、です。
由美子さんの離婚、智子さんの卒婚、純子さんの継続。
3人とも、それぞれの、選択を、ちゃんと、考えて、選んだ、ということが、大事なのだと、わたしは、思います。
3人の話から、わたしが学んだこと
由美子さんと、智子さんと、純子さんの話から、わたしが、3人とも、聞いたあとに、深く、思ったことを、3つ、お伝えします。
学び① 「夫婦のかたち」は、ひとつでは、ない
熟年離婚、卒婚、そして、これまでと同じ夫婦のかたちを、続けること。
3つとも、ぜんぶ、正解、です。
「離婚するか、続けるか」の、2択では、ない。 「卒婚」も、ちゃんと、選択肢に、入っている。
そして、「続けること」も、立派な、選択、です。
学び② 選ぶ理由は、人それぞれ、違う
由美子さんは、モラハラからの解放と、子の独立、母の遺産。 智子さんは、生活リズムのちがいと、別の趣味。 純子さんは、ご主人との、ちょうどよい距離感。
3人の選んだ理由は、ぜんぜん、違います。
「ほかの人が、離婚したから、わたしも」「ほかの人が、卒婚したから、わたしも」では、ない。
自分の夫婦のかたちを、自分で、ゆっくり、見つめて、自分が、いちばん、納得できる選択を、すること、が、大事です。
学び③ 選んだあとの「3年後」を、想像する
由美子さんは、いま、ひとり暮らしで、ちょっと、寂しい。 智子さんは、いま、月1の食事を、いちばんの楽しみに、している。 純子さんは、いま、ご主人と、ドライブを、楽しんでいる。
3年後の自分の姿を、ぼんやりでも、想像してから、選ぶこと、が、大事だと、わたしは、3人から、教わりました。
「選んだ後の自分は、どんな顔をしているか」を、想像する。
これが、夫婦のかたちを、決めるときの、いちばん大事な、視点だと、思います。
さいごに
由美子さんの熟年離婚、智子さんの卒婚、純子さんの継続。
3人とも、それぞれの選択を、ちゃんと、考えて、選んだ友人です。
そして、3人とも、それぞれの選択を、後悔して、いません。
「夫婦のかたちは、ひとつでは、ない」 「選ぶ理由は、人それぞれ」 「選んだあとの3年後を、想像する」
3つのことを、わたしは、3人の友人から、教わりました。
いま、夫婦のかたちで、迷っている方に、ぜひ、ご自分の気持ちを、ゆっくり、見つめ直して、自分が納得できる選択を、ご家族と、いっしょに、見つけてみてください。
なお、夫婦の選択は、本当に、ご家庭ごとに違います。ご自分のペースで、無理ない範囲で、考えてみてください。
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