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母の認知症の診断、家族で受け止めた3日間
88歳の母が、認知症と、診断されました。診断の日から、家族で、それを、受け止めるまでの、3日間。65歳のわたしと、弟、そして母自身が、それぞれ、どう、向き合ったか。ショック、戸惑い、そして、受け入れまでの、心の動きを、ゆっくり、お伝えします。同じ立場の方へ。
65歳のわたしの、母(88歳)が、先日、認知症と、診断されました。
別記事(認知症グレーゾーンの母と、わたしの3つの観察)に書いた、母の、ぼんやりとした、もの忘れ。
それが、1年で、ぐっと、進んで、わたしは、母を、もの忘れ外来に、連れて行きました。
そして、検査の結果、母は、アルツハイマー型認知症と、診断されました。
診断は、ぼんやり、覚悟して、いました。
ですが、いざ、お医者さんから「認知症です」と、はっきり、言われると、わたしは、本当に、大きな、ショックを、受けました。
その、診断の日から、わたしと、弟、そして、母自身が、それを、受け止めるまでの、3日間。
今日は、その3日間の、家族の、心の動きを、お伝えします。
「親が、認知症と、診断された」「診断を、どう、受け止めればいいか、わからない」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。
なお、認知症の、診断や、対応は、ご家庭ごとに、本当に違います。具体的なご相談は、必ず、主治医や、地域包括支援センターに、ご相談ください。
1日目: 診断の日、わたしのショック
もの忘れ外来での、検査の日。
母は、長谷川式認知症スケールという、簡単な、質問の検査を、受けました。 そして、頭部のMRIも、撮りました。
検査のあと、お医者さんが、わたしと母に、こう、説明しました。
「お母さまは、アルツハイマー型認知症の、初期から、中期の段階です」
その言葉を、聞いた瞬間、わたしは、頭が、真っ白に、なりました。
ぼんやり、覚悟は、していた。 でも、「認知症です」と、はっきり、言われると、こんなに、ショックなのか、と。
母は、お医者さんの説明を、ぼんやり、聞いて、いました。 母自身は、自分が、認知症だと、あまり、わかって、いない様子、でした。
帰りの車の中、わたしは、母に、気づかれないように、ぼんやり、涙を、こらえました。
母の、これからのこと。 わたしの、これからのこと。 いろんな、不安が、いっぺんに、押し寄せて、きました。
その晩、わたしは、ひとりで、家で、泣きました。
2日目: 弟に、伝えた日
診断の、翌日。
わたしは、弟(63歳)に、電話で、母の診断を、伝えました。
「お母さん、認知症って、診断された。アルツハイマーの、初期から、中期だって」
電話の向こうで、弟は、しばらく、黙って、いました。
そして、ぽつりと、こう、言いました。
「そうか…ついに、か」
弟も、ぼんやり、覚悟は、していた。 でも、やっぱり、ショックだったようです。
その晩、弟が、わざわざ、車で、2時間かけて、わたしの家に、来てくれました。
そして、わたしと弟は、夜遅くまで、母のこれからのことを、話しました。
弟と、話したこと
- 母の、これからの、介護を、どうするか
- 母は、いまの家で、ひとりで、暮らし続けられるか
- 介護施設の、見学を、また、始めるか
- 母の、お金の管理を、どうするか
- わたしと弟で、どう、分担するか
別記事(相続トラブルを未然に防ぐ、家族会議の3つのルール)に書いた、年に1回の家族会議。
それを、続けてきたから、母の、財産も、希望も、わたしと弟は、ぼんやり、知って、いました。
「家族会議を、続けてきて、本当に、よかった」
わたしと弟は、そう、話しました。
母が、元気なうちに、ちゃんと、話し合っていたこと。 それが、認知症の診断という、大きな出来事の、いちばんの、支えに、なりました。
3日目: 母自身と、向き合った日
診断から、3日目。
わたしは、母の家に、行って、母と、ふたりで、ゆっくり、向き合いました。
母は、お茶を、飲みながら、ぼんやり、こう、言いました。
「わたし、最近、いろんなこと、忘れちゃうのよ。あなたに、迷惑、かけてるわね」
わたしは、母の手を、握って、こう、伝えました。
「お母さん、迷惑なんて、ぜんぜん、思ってないよ。お母さんが、わたしを、育ててくれた、その何分の一かを、これから、わたしが、お母さんに、返すだけ」
母は、ぼんやり、笑って、こう、言いました。
「ありがとう。あなたが、いてくれて、よかった」
そして、母は、こう、続けました。
「わたしね、何を、忘れても、あなたと、お兄ちゃんのことだけは、忘れたくないの」
その母の言葉に、わたしは、また、涙が、出ました。
「お母さん、大丈夫。わたしと、お兄ちゃんが、ずっと、そばに、いるから。お母さんが、忘れても、わたしたちが、覚えてるから」
母と、ふたりで、しばらく、手を、握り合って、泣きました。
3日間で、家族が、受け止めたこと
診断から、3日間で、わたしと、弟、そして、母自身が、受け止めたことを、お伝えします。
わたしが、受け止めたこと
最初の、ショックから、3日で、わたしは、こう、心を、決めました。
「母が、認知症でも、母は、母。これまでと、変わらず、わたしの、大切な母」
「忘れていく母を、悲しむのではなく、いま、まだ、覚えている母との、時間を、大切にする」
この、心の切り替えが、わたしを、ぼんやり、前に、向かせて、くれました。
弟が、受け止めたこと
弟は、こう、決めました。
「これからは、月に2回、母の家に、通う。お姉ちゃんだけに、任せない」
弟は、遠くに、住んでいますが、母の介護を、わたしと、いっしょに、分担する、と、決めて、くれました。
母自身が、受け止めたこと
母は、自分が、認知症だと、ぼんやりとしか、わかって、いません。
ですが、「あなたと、お兄ちゃんのことだけは、忘れたくない」という、母の、いちばんの、願い。
それを、わたしと弟が、ちゃんと、受け止めて、「ずっと、そばに、いる」と、母に、伝えました。
診断のあと、すぐに、始めたこと
診断から、3日のあと、わたしと弟が、すぐに、始めたことを、お伝えします。
地域包括支援センターに、相談
母の、認知症の診断を、地域包括支援センターに、相談しました。
ケアマネさんが、母の、ケアプランを、認知症に、対応したものに、見直して、くれました。
介護保険の、区分変更
母の、要介護度の、区分変更を、申請しました。 認知症の進行で、要介護2から、要介護3に、上がりました。
これで、使える、介護サービスが、増えました。
母の、お金の管理
母の、通帳、印鑑、保険証券などを、わたしが、預かって、管理することに、しました。 これは、家族会議で、すでに、母から、了承を、得て、いたことです。
成年後見制度の、検討
将来、母の、判断能力が、もっと、低下したときに、備えて、成年後見制度の、検討も、始めました。 これは、地域包括支援センターと、相談しながら、ゆっくり、進めています。
同じ立場の方へ
もし、いま、親が、認知症と、診断されて、ショックを、受けている方が、いらっしゃるなら、申し上げたいことが、3つあります。
ひとつめ: ショックを、受けて、いい
親の、認知症の診断は、本当に、大きな、ショックです。
泣いて、いい。 落ち込んで、いい。
わたしも、診断の晩、ひとりで、泣きました。
ショックを、ちゃんと、受け止めることが、前に、進む、第一歩、です。
ふたつめ: ひとりで、抱え込まない
兄弟、ご家族、地域包括支援センター、ケアマネさん。
ひとりで、抱え込まないで、ちゃんと、まわりに、頼ってください。
わたしは、弟と、地域包括支援センターに、頼ったことで、ぼんやりとした、不安が、ぐっと、軽く、なりました。
みっつめ: 「いまの親」との、時間を、大切にする
認知症は、ゆっくり、進みます。
忘れていく親を、悲しむより、いま、まだ、覚えている親との、時間を、大切にする。
これが、わたしが、3日間で、たどり着いた、いちばんの、心の持ち方、です。
さいごに
母の、認知症の診断を、家族で、受け止めた、3日間。
ショック、戸惑い、そして、受け入れ。
3日かけて、わたしと、弟、そして、母自身が、それぞれの、心で、診断を、受け止めました。
「お母さんが、忘れても、わたしたちが、覚えてるから」
この、母への、わたしの言葉が、わたし自身の、これからの、いちばんの、支えに、なって、います。
母が、認知症でも、母は、わたしの、大切な、母。 いまの、母との、時間を、これから、一日一日、大切に、していきます。
なお、認知症の、診断や、対応は、ご家庭ごとに違います。具体的なご相談は、必ず、主治医や、地域包括支援センターに、ご相談ください。
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