親の介護費用、わたしが1年でいくらかかったかの記録
88歳の母の在宅介護に、1年で、いくらかかったか。65歳のわたしが、実際に、記録した1年分の介護費用を、内訳とともに、公開します。介護保険サービス、おむつ代、医療費、介護タクシー。費用を抑える工夫、使える制度も、公的な情報と一緒にお伝えします。親の介護費用に不安がある方へ。
65歳のわたしは、88歳の母の、在宅介護を、続けています。
母は、要介護3で、自宅で、訪問介護や、デイサービスを、使いながら、暮らして、います。
「親の介護に、いったい、いくら、かかるのか」
これは、介護を、始める前、わたしが、いちばん、不安だったこと、です。
そこで、わたしは、母の、介護費用を、1年間、ぜんぶ、記録しました。
今日は、その、1年分の、介護費用を、内訳とともに、お伝えします。
「親の介護費用が、心配」「実際に、いくらかかるのか、知りたい」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。
重要なお断り:この記事は、わたし個人の体験です。介護費用は、要介護度、地域、利用するサービスで、本当に大きく違います。具体的なことは、必ず、ケアマネジャーさんや、市区町村に、ご確認ください。
母の、介護の状況(前提)
最初に、母の、介護の状況を、整理します。
- 母: 88歳、要介護3、認知症あり
- 住まい: 自宅で、ひとり暮らし(わたしが、近くで、サポート)
- 別記事(母の認知症の診断、家族で受け止めた3日間)に書いた、認知症の進行
- 別記事(介護認定の更新と区分変更、わたしが申請した時の話)に書いた、要介護3への、区分変更
この状況での、1年分の、費用です。
1年分の、介護費用の、内訳
母の、1年間の、介護費用を、内訳ごとに、お伝えします。
① 介護保険サービスの、自己負担
母は、要介護3で、こういう、サービスを、使って、います。
- 訪問介護(週4回)
- デイサービス(週4回)
- ショートステイ(月2回)
- 福祉用具のレンタル(介護ベッド、手すり)
介護保険サービスは、原則1割負担(所得により2〜3割)。 母は、1割負担です。
要介護3の、区分支給限度額(月に使えるサービスの上限)に、近い分まで、使って、自己負担は、月、約2万7千円。
- 介護保険サービスの自己負担: 月2万7千円 × 12ヶ月 = 約32万円
② デイサービス・ショートステイの、食費・滞在費
介護保険サービスの、自己負担とは、別に、食費や、滞在費が、かかります。
- デイサービスの食費: 1回700円 × 週4回 × 52週 = 約14万円
- ショートステイの食費・滞在費: 月約8千円 × 12ヶ月 = 約10万円
合計: 約24万円
③ おむつ代・介護用品
- 紙おむつ、尿取りパッド: 月約6千円
- その他の介護用品(清拭タオル、手袋など): 月約2千円
合計: 月8千円 × 12ヶ月 = 約10万円
なお、おむつ代は、自治体によって、助成制度が、ある場合が、あります(後述)。
④ 医療費
- 月1回の通院(かかりつけ医): 月約3千円
- 認知症の薬: 月約4千円
- その他(風邪、皮膚科など): 年約2万円
合計: 約10万円
⑤ 介護タクシー・その他
別記事(介護タクシーを使ってみた90歳の母と、わたしの3時間)に書いた、介護タクシー。
- 介護タクシー(通院): 月1回 約1万4千円 × 12 = 約17万円
- その他(レクリエーション費など): 年約3万円
合計: 約20万円
1年分の、合計
母の、1年分の、介護費用の、合計です。
| 項目 | 年額 |
|---|---|
| 介護保険サービスの自己負担 | 約32万円 |
| 食費・滞在費 | 約24万円 |
| おむつ代・介護用品 | 約10万円 |
| 医療費 | 約10万円 |
| 介護タクシー・その他 | 約20万円 |
| 合計 | 約96万円 |
1年で、約96万円。 月にすると、約8万円です。
この費用を、どう、まかなっているか
母の、介護費用、月約8万円。
これを、どう、まかなっているかも、お伝えします。
- 母の年金: 月14万円
- このうち、約8万円を、介護費用に
- 残りの、約6万円で、母の、食費、光熱費などの、生活費
母の場合、年金の範囲内で、なんとか、まかなえて、います。
ただし、これは、母の年金が、月14万円、あるから。 年金が、少ない場合は、家族の、負担が、必要に、なることも、あります。
別記事(50代の貯金、平均と中央値と私の現実)にも書いた、老後のお金の備え。 親の介護費用も、ちゃんと、見込んで、おくことが、大事です。
介護費用を、抑える、3つの工夫
1年の記録から、わたしが、見つけた、費用を、抑える工夫を、お伝えします。
工夫① 高額介護サービス費の、払い戻しを、使う
介護保険サービスの、自己負担が、一定の上限を、超えた場合、超えた分が、払い戻される制度が、あります。
公的な情報源では、こう案内されています。
同じ月に利用した、介護サービスの、利用者負担の合計が、上限額を超えたときは、超えた分が、「高額介護サービス費」として、支給される
わたしは、この制度を、市区町村の窓口で、申請して、使って、います。
工夫② おむつ代の、助成制度を、使う
自治体によっては、要介護の高齢者の、おむつ代を、助成する制度が、あります。
わたしの母の、自治体では、月に、上限6千円まで、おむつ代の、助成が、ありました。
お住まいの、市区町村の窓口で、確認してみてください。
工夫③ 医療費控除を、使う
介護費用の、一部(医療系のサービスなど)や、おむつ代(医師の証明が、あれば)は、確定申告で、医療費控除の、対象に、なることが、あります。
わたしは、税理士さんに、相談して、医療費控除を、申告して、税金が、少し、戻ってきました。
1年の記録で、わたしが、深く、思ったこと
母の、介護費用を、1年、記録して、わたしが、深く、思ったことを、お伝えします。
介護費用は、「ぼんやり、不安」なまま、放っておくと、いちばん、こわい。
ですが、ちゃんと、記録して、見える化すると、「これくらい、かかる」「これは、制度で、抑えられる」と、わかって、不安が、ぐっと、減ります。
そして、使える制度(高額介護サービス費、おむつ助成、医療費控除)を、ちゃんと、使うことで、費用は、けっこう、抑えられます。
「不安なまま」では、なく、「記録して、制度を使う」。
これが、介護費用と、上手に、付き合う、いちばんの、コツ、です。
公的な情報(参考)
介護費用の、軽減制度について、公的な情報源では、こう案内されています。
介護保険には、高額介護サービス費、特定入所者介護サービス費(食費・居住費の軽減)など、利用者の負担を、軽減する、さまざまな制度がある。詳しくは、お住まいの、市区町村に、ご相談ください
使える制度は、必ず、市区町村や、ケアマネさんに、確認してください。
さいごに
母の、在宅介護に、1年で、かかった費用は、約96万円(月約8万円)でした。
最初は、「いくらかかるか、わからない」のが、いちばん、不安でした。
ですが、1年、ちゃんと、記録して、見える化したことで、その不安は、ぐっと、減りました。
そして、高額介護サービス費、おむつ助成、医療費控除などの、制度を、使うことで、費用は、けっこう、抑えられます。
親の介護費用が、心配な方は、まず、かかる費用を、ちゃんと、記録して、見える化すること。 そして、使える制度を、ケアマネさんや、市区町村に、相談して、ちゃんと、使うこと。
これで、介護費用の、不安は、ずっと、軽く、なります。
なお、繰り返しになりますが、介護費用は、要介護度・地域・サービスで大きく違います。具体的なことは、必ず、ケアマネジャーさんや、市区町村に、ご確認ください。
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