親を扶養に入れる?わたしが検討してわかったこと
年金暮らしの母を扶養に入れられる、と聞いて調べ始めた65歳のわたし。扶養には税金の扶養と健康保険の扶養の2種類があること、それぞれの条件、入れると得なこと、かえって負担が増える場合もあること。検討してわかったことを、体験からやさしくお伝えします。
「お母さんを、扶養に、入れたら、税金が、安くなるわよ」
友人の、ひとことが、きっかけでした。
ひとり暮らしの、母に、毎月、仕送りを、していた、わが家。
「扶養に、入れる」なんて、考えたことも、ありませんでした。
調べてみると、なるほど、得になる場合が、ある。
でも、かえって、負担が、増える場合も、ある。
今日は、その、親を扶養に入れることを、わたしが、検討して、わかったことを、やさしく、お伝えします。
「親への仕送りが、あるけれど、扶養なんて、考えたことがない」という方に、ひとつの参考に、なればと思います。
なお、税金や、保険の損得は、ご家庭の、収入や、事情によって、大きく変わります。具体的な判断は、税務署や、専門家に、必ずご確認ください。
「扶養」には、2種類ある
まず、いちばん、大事なことから。
ひとくちに、「扶養に入れる」と、言っても、実は、2種類、あります。
- 税金の、扶養(所得税・住民税の、扶養控除)
- 健康保険の、扶養(会社の、健康保険の、被扶養者)
このふたつは、別のもので、条件も、手続きも、違います。
片方だけ、入れることも、できます。
わたしは、ここを、ごちゃまぜにしていて、最初、混乱しました。
ひとつずつ、見ていきます。
税金の扶養: 扶養控除で、税金が安くなる
まず、税金の、扶養です。
生計を、いっしょにしている、親の、所得が、一定額以下なら、扶養控除という、所得控除が、受けられます。
納税者に所得税法上の控除対象扶養親族となる人がいる場合には、一定の金額の所得控除が受けられます。これを扶養控除といいます。 (出典:国税庁「No.1180 扶養控除」)
控除の、金額は、親の、年齢や、同居か、別居かに、よって、変わります。
70歳以上の、親は、控除額が、大きくなり、同居なら、さらに、大きくなります。
「生計を一(いつ)にする」が、かなめ
税金の、扶養で、大事なのが、「生計を、いっしょにしている」という、条件です。
これは、同居して、いなくても、かまいません。
別居でも、毎月の、仕送りなどで、親の、暮らしを、支えていれば、認められる場合が、あります。
わたしのように、離れて暮らす母に、仕送りを、している場合も、対象に、なりうるのです。
仕送りの、記録(振込の履歴など)は、残しておくと、安心です。
親の、所得の条件
親の、年間の、所得が、一定額以下で、あることも、条件です。
年金暮らしの、親の場合、公的年金には、大きな、控除が、あるため、年金額が、それなりに、あっても、条件に、収まる場合が、あります。
このあたりの、計算は、少し、ややこしいので、親の、年金額が、わかるもの(振込通知など)を、持って、税務署や、市区町村の、相談窓口で、聞くのが、確実です。
健康保険の扶養: 親の保険料が、かからなくなる
次に、健康保険の、扶養です。
あなた(または、配偶者)が、会社の、健康保険に、入っている場合、条件を、満たせば、親を、被扶養者に、できます。
そうなると、親は、自分で、国民健康保険料を、払わなくて、よくなります。
年金から、引かれていた、保険料が、なくなるのは、親にとって、大きい。
ただし、こちらは、税金の扶養より、条件が、厳しめです。
- 親の、収入の、上限(年金を、含みます)
- 仕送り額との、バランス(別居の場合、仕送りが、親の収入より、多いことなど)
くわしい条件は、勤め先の、健康保険組合によっても、違うので、まず、勤め先に、確認してください。
75歳からは、対象外に
ひとつ、知っておきたいのは、親が、75歳になると、後期高齢者医療制度に、移るため、健康保険の、扶養からは、外れる、ということです。
税金の、扶養は、75歳を、過ぎても、続けられます。
気をつけたい、「かえって損」の場合
「扶養に、入れれば、ぜんぶ、お得」かと、いうと、そうでも、ありません。
わたしが、調べていて、「ここは、注意」と、感じた点を、お伝えします。
介護保険や、医療費の、負担が、上がることがある
健康保険の、扶養に、入れて、世帯の、収入構成が、変わると、親の、介護サービスの、自己負担や、高額療養費の、上限に、影響することが、あります。
特に、親が、介護サービスを、使っている、これから使いそう、という場合は、要注意です。
介護の、お金については、別記事(介護のお金が足りない時に使える、公的な支援)や、別記事(親の介護費用、わたしが1年でいくらかかったかの記録)も、参考に、してください。
親の、気持ちの問題
もうひとつは、お金の、話では、ありません。
「扶養に、入る」ことを、親が、どう感じるか、です。
わたしの母は、最初、「子どもの、世話には、ならない」と、渋い顔を、しました。
「仕送りは、受け取って、いるのだから、同じことよ」と、話して、納得して、もらいましたが、親の、誇りに、かかわる話でも、あるのだと、感じました。
制度の、損得と、あわせて、親の、気持ちにも、そっと、気を配りたい、ところです。
わたしの、結論
わが家の場合は、こうなりました。
- 税金の扶養: 入れた(仕送りの実績があり、母の所得も、条件内だった)
- 健康保険の扶養: 見送った(母が、まもなく、75歳だったのと、介護サービスの、負担への、影響を、避けたかった)
同じ、「親を扶養に」でも、家庭によって、答えは、変わります。
大事なのは、2種類の、扶養を、分けて、考えて、それぞれの、損得を、確かめることです。
さいごに
親を、扶養に、入れる話は、知らないと、始まらない、制度です。
- 扶養には、税金と、健康保険の、2種類がある
- 税金の扶養は、別居でも、仕送りで、生計を、支えていれば、対象になりうる
- 健康保険の扶養は、条件が、厳しめで、75歳で、対象外に
- 介護の、自己負担に、影響する場合が、あるので、要確認
親に、仕送りを、している方、親の、暮らしを、支えている方は、一度、調べて、みる価値が、あります。
税金のことは、税務署へ。 健康保険のことは、勤め先へ。 介護への、影響は、地域包括支援センターへ。
それぞれの、窓口で、確かめながら、わが家に、合った、答えを、見つけてください。
介護と、お金の、全体像は、別記事(親の介護に直面した50代娘の完全ガイド)も、あわせて、ご覧ください。
なお、税金や、保険の制度は、変わることがあります。金額や、条件は、必ず、税務署・勤め先・市区町村などの、窓口で、最新の情報を、ご確認ください。
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