熟年離婚の慰謝料、認められる場合とそうでない場合
熟年離婚で、慰謝料は、もらえるのか。65歳のわたしが、離婚した友人の話と、調べた知識から、慰謝料が認められる場合と、認められにくい場合を、整理しました。慰謝料の相場、請求の流れ、財産分与との違いを、公的な情報と一緒に、お伝えします。
65歳のわたしには、熟年離婚を、選んだ友人が、います。
別記事(熟年離婚した友人の、3年後の家計を聞いた話)に書いた、由美子さん。
由美子さんは、ご主人の、長年の、モラハラが、理由で、離婚しました。
そのとき、由美子さんは、慰謝料を、請求するか、悩みました。
「熟年離婚で、慰謝料は、もらえるのか」 「どんな場合に、慰謝料が、認められるのか」
由美子さんの、悩みを、そばで、見ていた、わたしは、慰謝料について、いっしょに、調べました。
その中で、慰謝料が、認められる場合と、認められにくい場合の、違いが、見えてきました。
今日は、その、熟年離婚の、慰謝料について、お伝えします。
「熟年離婚で、慰謝料を、もらえるか、知りたい」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。
重要なお断り:この記事は、わたしが、友人から聞いた話と、調べた知識を、まとめたものです。慰謝料の判断は、個別の事情で、本当に違います。具体的なご相談は、必ず、弁護士などの、専門家に、ご相談ください。
慰謝料と、財産分与は、違う
最初に、いちばん、大事なことを、お伝えします。
慰謝料と、財産分与は、別のもの、です。
- 財産分与: 結婚中に、夫婦で築いた財産を、分け合うこと(基本、半分ずつ)
- 慰謝料: 相手の、不法行為で、受けた、精神的な苦痛への、損害賠償
別記事(熟年離婚の財産分与、わたしが知った3つの落とし穴)に書いた、財産分与は、「夫婦の財産を、分ける」もの。
慰謝料は、「相手が、悪いことをした、その償い」、です。
ですから、財産分与は、どんな離婚でも、請求できますが、慰謝料は、相手に、はっきりとした、非がある場合に、限られます。
慰謝料が、認められる場合
慰謝料が、認められるのは、相手に、はっきりとした、不法行為が、ある場合、です。
公的な情報源では、こう案内されています。
慰謝料は、不貞行為や、暴力など、相手方の、不法行為によって、精神的な苦痛を、被った場合に、請求することができる
— 法務省「離婚」
具体的には、こういう場合です。
認められやすい① 不貞行為(浮気・不倫)
相手の、浮気・不倫が、原因の離婚。
これが、慰謝料が、認められる、いちばん、典型的な、ケースです。
ただし、浮気の、証拠が、必要です。 証拠が、ないと、認められにくい。
認められやすい② DV(身体的暴力)
相手の、身体的な暴力が、原因の離婚。
これも、慰謝料が、認められます。
診断書、写真、警察への相談記録などが、証拠に、なります。
認められやすい③ モラハラ(精神的暴力)
由美子さんの、ケースが、これでした。
相手の、ひどい暴言、人格否定などの、精神的な暴力(モラハラ)。
ただし、モラハラは、形に、残りにくいので、証拠が、難しい。
由美子さんは、ご主人の、暴言を、日記に、記録していました。 そして、心療内科に、通った、診断書も、ありました。
これらが、証拠と、なって、由美子さんは、慰謝料を、認めてもらえました。
認められやすい④ 悪意の遺棄
生活費を、渡さない、正当な理由なく、家を出る、などの「悪意の遺棄」も、慰謝料の対象に、なり得ます。
慰謝料が、認められにくい場合
一方、慰謝料が、認められにくいのは、こういう場合です。
認められにくい① 性格の不一致
「性格が、合わない」「価値観が、違う」という理由だけの離婚。
これは、どちらか、一方が、悪い、とは、言えないので、慰謝料は、認められにくい。
熟年離婚の、多くが、実は、これに、当たります。
認められにくい② お互いに、原因がある
夫婦の、両方に、離婚の原因が、ある場合。
これも、慰謝料は、認められにくい、または、減額されます。
認められにくい③ 証拠が、ない
浮気や、モラハラが、あっても、証拠が、ないと、慰謝料は、認められにくい。
「言った、言わない」の、水掛け論に、なって、しまうから、です。
慰謝料の、相場
慰謝料の、相場を、お伝えします。
公的に、決まった金額は、ありませんが、一般的には、こう、言われています。
- 不貞行為(浮気・不倫): 100万円〜300万円
- DV、モラハラ: 50万円〜300万円
- 悪意の遺棄: 50万円〜200万円
ただし、これは、あくまで、目安です。
実際の金額は、こういう要素で、変わります。
- 不法行為の、ひどさ、期間
- 結婚していた、年数(長いほど、高くなる傾向)
- 相手の、収入、資産
- 精神的な苦痛の、程度
由美子さんの、モラハラのケースは、結婚36年と、長かったことも、あって、慰謝料は、約200万円、認められました。
慰謝料を、請求する、流れ
慰謝料を、請求する、流れを、お伝えします。
ステップ① 証拠を、集める
慰謝料の、いちばんの、カギは、証拠です。
- 浮気: 写真、メール、LINE、探偵の報告書
- DV: 診断書、写真、警察の記録
- モラハラ: 日記、録音、心療内科の診断書
由美子さんのように、日頃から、記録を、残しておくことが、大事です。
ステップ② 弁護士に、相談する
慰謝料が、認められるか、いくらが、相場かは、個別の事情で、本当に違います。
必ず、弁護士に、相談してください。
法テラス(日本司法支援センター)では、収入によって、無料相談も、受けられます。
ステップ③ 話し合い、調停、裁判
慰謝料の、請求は、こういう、順で、進みます。
- 当事者の、話し合い(協議)
- まとまらなければ、家庭裁判所の、調停
- 調停でも、まとまらなければ、裁判
由美子さんは、調停で、慰謝料が、決まりました。
わたしが、深く、思ったこと
由美子さんの、慰謝料の話を、見て、わたしが、深く、思ったことを、お伝えします。
慰謝料は、「相手への、仕返し」では、ありません。
相手の、不法行為で、受けた、精神的な苦痛への、正当な、償い、です。
由美子さんが、慰謝料を、受け取ったことで、由美子さんは、36年の、つらかった、結婚生活に、ひとつの、区切りを、つけられました。
「お金の問題、というより、夫が、わたしに、ちゃんと、謝った、その証として、慰謝料を、受け取れたことが、大きかった」
由美子さんの、言葉でした。
そして、慰謝料を、ちゃんと、受け取るためには、日頃からの、証拠の、積み重ねが、いちばん、大事。
これが、由美子さんから、わたしが、学んだ、いちばんのこと、です。
公的な情報(参考)
離婚の慰謝料の相談について、公的な情報源では、こう案内されています。
離婚に伴う、慰謝料や、財産分与などの、法律問題については、弁護士に、相談することができる。経済的に余裕がない場合は、法テラスの、無料法律相談などを、利用できる場合がある
— 法務省「離婚」
ご自分のケースは、必ず、弁護士などの、専門家に、ご相談ください。
さいごに
熟年離婚の、慰謝料は、相手に、はっきりとした、不法行為(浮気、DV、モラハラ、悪意の遺棄)が、ある場合に、認められます。
一方、性格の不一致や、お互いに原因がある場合、証拠がない場合は、認められにくい。
そして、慰謝料を、ちゃんと、受け取るためには、日頃からの、証拠の、積み重ねが、いちばん、大事です。
熟年離婚で、慰謝料を、考えている方は、まず、ご自分のケースが、慰謝料の、対象になるか、弁護士に、相談してください。
そして、もし、いま、つらい、結婚生活を、送っていて、いつか、離婚を、考えるかもしれない方は、日頃から、記録を、残しておくこと、を、おすすめします。
なお、繰り返しになりますが、慰謝料の判断は、個別の事情で違います。具体的なご相談は、必ず、弁護士などの、専門家に、ご相談ください。
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