ヨバナシ —女たちの秘密会議
コラム

= COLUMN =

夫の定年後、わたしの実家との距離が変わった話

ヨバナシ編集部 読了 約4分

夫が定年退職してから、わたしと、わたしの実家(母と弟)との距離が、変わりました。現役時代は、夫に遠慮して、なかなか帰れなかった実家。定年後、夫が、わたしの実家に、心を開いてくれた、その変化を、ゆっくり、お伝えします。同じく、夫と実家の関係に悩む方へ。

65歳のわたしには、88歳の母と、63歳の弟が、住む、実家が、あります。

車で、1時間半の、ところです。

実は、夫(67歳)が、現役で、働いていた頃、わたしは、なかなか、実家に、帰れませんでした。

夫に、遠慮して、いたのです。

「わたしの実家に、ばかり、帰ると、夫が、いい顔を、しないかもしれない」 「夫の、休みの日に、わたしだけ、実家に帰るのは、悪い」

そんな、ぼんやりとした、遠慮が、ありました。

ですが、夫が、定年退職してから、わたしと、実家との距離が、ぐっと、変わりました。

今日は、その、夫の定年後に、起きた、わたしと実家の、距離の変化を、お伝えします。

「夫に遠慮して、実家に、帰りにくい」「夫と、自分の実家の関係に、悩んでいる」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。

現役時代、夫に、遠慮していた、わたし

夫が、現役で、働いていた、頃。

夫は、平日、朝から、晩まで、仕事。 休みは、土日だけ。

その、貴重な、土日に、わたしが、「実家に、帰ってくる」と、言うのは、なんとなく、気が、引けました。

夫は、口では「行ってきていいよ」と、言ってくれる。

ですが、わたしが、実家から、帰ってくると、夫は、ちょっと、不機嫌、なことが、ありました。

「俺の、休みの日に、ひとりにされた」

そんな、ぼんやりとした、空気を、感じて、わたしは、実家に、帰るのを、だんだん、控えるように、なりました。

母には、申し訳ない、と、思いながら。

夫が、定年退職した、その後

夫が、定年退職して、毎日、家に、いるように、なりました。

別記事(定年後夫婦の家事分担、3年で見つけた均衡)に書いた、定年後の、夫婦の、いろいろな、変化。

その中で、わたしが、いちばん、予想していなかったのが、夫と、わたしの実家との、関係の変化でした。

きっかけは、母の、骨折

夫が、定年して、半年。

わたしの母が、転んで、骨折しました。

別記事(リハビリを始めた義母と、伴走した半年)のような、大変な時期。

わたしは、母の、入院、手術、リハビリの、付き添いで、実家と、病院に、通い詰めました。

そのとき、夫が、こう、言ってくれたのです。

「俺も、いっしょに、行くよ。お義母さんのこと、心配だ」

わたしは、本当に、驚きました。

現役時代、わたしの実家に、あまり、関心を、示さなかった、夫が、自分から「いっしょに、行く」と、言ってくれた。

夫が、わたしの実家に、心を、開いた

母の、骨折を、きっかけに、夫は、わたしの実家に、ぐっと、心を、開いて、くれました。

夫が、してくれたこと

  • 母の、お見舞いに、いっしょに、行く
  • 母の、家の、力仕事(庭の手入れ、重いものの移動)を、手伝う
  • 弟と、お酒を、飲みながら、母の介護のことを、相談する
  • 母の、通院に、車を、出してくれる

夫が、わたしの実家に、こんなに、関わってくれるなんて、現役時代は、想像も、できませんでした。

夫が、こぼした、本音

ある日、夫が、こう、こぼしました。

「現役のときは、正直、お前の実家のことまで、気が、まわらなかった。仕事で、いっぱい、いっぱいで」

「でも、定年して、時間が、できて、ようやく、お前の家族のことも、ちゃんと、考えられるように、なった」

「お義母さんも、お義弟さんも、俺の、大事な、家族だもんな」

その、夫の言葉に、わたしは、涙が、出ました。

現役時代の、夫の、不機嫌は、わたしの実家が、嫌いだったから、ではなかった。 ただ、仕事で、心の余裕が、なかっただけ、だったのです。

わたしと、実家の、新しい距離

夫が、心を、開いてくれてから、わたしと、実家の距離は、ぐっと、近く、なりました。

いまの、わたしと実家

  • 月に2回、夫と、いっしょに、実家に、帰る
  • 母の、通院に、夫が、車を、出す
  • 弟夫婦と、年に2回、いっしょに、食事
  • お盆と、お正月は、夫と、実家で、過ごす

現役時代、遠慮して、年に、数回しか、帰れなかった実家に、いまは、夫と、堂々と、帰れる。

母も、こう、言って、喜んで、くれます。

「由紀子さんの、旦那さんが、こんなに、よくしてくれて、お母さん、本当に、ありがたい」

夫の定年が、夫婦に、くれた、いちばんの贈り物

夫の定年が、わたしと、夫の、夫婦に、くれた、いちばんの贈り物。

それは、「お互いの、実家を、いっしょに、大事にできる」、ことでした。

夫は、わたしの実家を。 わたしは、夫の実家を。

別記事(義姉と二人で、母を見送った、最後の一週間)に書いた、夫の母を、わたしが、看取ったこと。

お互いの、実家を、夫婦で、いっしょに、大事にする。

これが、定年後の、夫婦の、いちばん、深いところでの、絆に、なりました。

同じ悩みを持つ方へ

もし、いま、「夫に遠慮して、実家に、帰りにくい」と、感じている方が、いらっしゃるなら、申し上げたいことが、2つあります。

ひとつめ: 夫の不機嫌は、実家が嫌い、とは、限らない

現役時代の、夫の、ぼんやりとした、不機嫌。

それは、あなたの実家が、嫌いだから、では、ないかもしれません。

ただ、仕事で、心の余裕が、なかっただけ、かもしれない。

わたしの夫が、そうでした。

定年して、時間が、できれば、夫が、あなたの実家に、心を、開いてくれる、かもしれません。

ふたつめ: お互いの実家を、いっしょに、大事にする

夫の実家を、あなたが、大事にする。 あなたの実家を、夫が、大事にする。

お互いの実家を、夫婦で、いっしょに、大事にすることが、定年後の、夫婦の、いちばんの、絆に、なります。

焦らず、ゆっくり、その関係を、育ててください。

さいごに

夫の定年後、わたしと、実家の距離が、ぐっと、近く、なりました。

現役時代、遠慮して、なかなか、帰れなかった実家。

いまは、夫と、いっしょに、堂々と、帰れる。

夫が、わたしの母を、わたしの弟を、「大事な家族」と、言ってくれる。

これが、夫の定年が、わたしたち夫婦に、くれた、いちばんの、贈り物でした。

お互いの実家を、夫婦で、いっしょに、大事にする。

これからも、夫と、ふたりで、お互いの家族を、ちゃんと、大事にしながら、生きていきます。

なお、夫婦や、実家との関係は、ご家庭ごとに違います。ご自分のペースで、無理なく、関係を、育ててみてください。

= 関連する夜話 =

夫婦

夫の浮気を疑った後、わたしたち夫婦が決めた5つのルール

63歳のとき、わたしは夫の浮気を3ヶ月疑い続けて、すべて勘違いだったとわかりました。そのあと、夫とふたりで決めた、5つのルール。お金、出かける予定、疑いが生まれたとき、すれ違ったとき、相手の家族。今、わたしたち夫婦が守っている、関係を整え直すための具体的なルールをお伝えします。

#60代 #夫婦 #ルール

夫婦

ふたり暮らしの夕飯、定年後の60代夫婦の3パターン

夫が定年退職して1年。ふたり暮らしの夕飯のかたちが、3つに整いました。月曜から金曜のメインのかたち、週末の少し変えるかたち、月1回の手抜きのかたち。65歳の妻が、夫の退職後に試行錯誤して、ようやくたどり着いた、無理しない夕飯ローテーションを、具体的にお伝えします。

#60代 #夕飯 #定年後