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介護

介護施設の見学、わたしが3つ回って気づいたこと

ヨバナシ編集部 読了 約7分

母の介護を続けながら、将来の施設入居に備えて、わたしは3つの介護施設を、見学しました。特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅。それぞれの違い、見学で必ず確認したこと、入居費用の目安、見学から得た3つの気づきを、公的な情報と一緒に整理します。

88歳の母の介護を、3年、続けています。

要介護2の母は、いま、自宅で、訪問介護とデイサービスを、利用しながら、ひとりで、暮らしています。

ですが、いつか、施設入居が、必要になる日が、来ます。

その日のために、わたしは、去年、3つの介護施設を、見学しました。

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 介護付き有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

3つを回って、それぞれの違い、見学で必ず確認したこと、入居費用の目安、そして見学から得た、3つの気づきを、お伝えします。

「将来の施設入居に、不安がある」方に、見学のヒントとして、お読みいただければと思います。

重要なお断り:この記事は、わたし個人の体験です。介護施設の情報、費用、入居条件は、施設や地域、年度で大きく違います。具体的なご相談は、必ずケアマネジャーさん、または各施設に直接ご確認ください。

介護施設、主な3つの種類

最初に、3つの介護施設の、主な違いを、整理します。

公的な情報源では、こう案内されています。

介護施設は、設置主体や、入居条件、費用に応じて、いくつかの種類がある。代表的なものに、特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、などがある。

厚生労働省「介護サービス情報公表システム」

それぞれの特徴を、わたしの見学経験から、整理します。

特別養護老人ホーム(特養)

  • 運営: 社会福祉法人など(公的)
  • 入居条件: 要介護3以上(原則)
  • 入居費用: 入居時の一時金なし、月の費用は約10〜15万円
  • 待機: 半年〜数年(地域による)
  • 特徴: 費用が、安いが、待機者が多い

介護付き有料老人ホーム

  • 運営: 民間企業
  • 入居条件: 要介護1以上(施設による)
  • 入居費用: 入居時の一時金あり(0円〜数千万円)、月の費用は約15〜30万円
  • 待機: 比較的、すぐに入れる
  • 特徴: 民間サービスのため、施設のクオリティ、サービス内容にばらつき

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

  • 運営: 民間企業
  • 入居条件: 60歳以上(自立または、軽度の要介護)
  • 入居費用: 敷金として、月家賃の2〜3ヶ月分、月の費用は約12〜20万円
  • 待機: 比較的、すぐに入れる
  • 特徴: バリアフリーの賃貸住宅+生活相談、介護が必要なら別途契約

3つは、まったく性格が違う、ことが、わかります。

見学①: 特別養護老人ホーム(特養)

最初に、見学したのが、自治体経由で紹介された、特別養護老人ホーム(特養)でした。

費用が、いちばん、安いので、わたしは、まず、ここから、見学を始めました。

見学で、気づいたこと

  • 入居者は、要介護3以上の方が、ほとんど(車椅子、寝たきりの方が多い)
  • 施設の中は、清潔で、明るい雰囲気
  • 介護スタッフが、ひとりひとりに、丁寧に対応している
  • 食事は、施設で作っている(おいしそうだった)
  • お部屋は、4人相部屋が、多い
  • 個室もあるが、月の費用が、2万円ほど、高くなる

待機の状況

施設長さんに、聞いたところ、待機者は、約120人。 待機期間は、平均1年半とのことでした。

「申し込んでから、入れるまでに、1年半は、覚悟してください」と、はっきり、言われました。

これは、わたしには、ちょっと、ショックでした。

「母が、要介護3になった瞬間に、すぐに入れる」と、思っていたのです。

待機が、1年半もあるなら、要介護3になる前から、申し込んでおく必要が、あります。

見学②: 介護付き有料老人ホーム

2つめに、見学したのが、駅前の、新しい介護付き有料老人ホームでした。

「待機なし」「すぐに入居可能」と、ホームページに、書いてありました。

見学で、気づいたこと

  • 入居者は、要介護1〜5まで、いろいろ
  • 施設の中は、ホテルのように、おしゃれで、新しい
  • お部屋は、すべて、個室(20平方メートル前後)
  • 食事は、専属のシェフが、毎食、作る
  • リクリエーション、季節のイベントが、豊富
  • 訪問美容、訪問医療なども、提供
  • 入居時の一時金: 300万円(契約による)
  • 月の費用: 24万円(食費、家賃、介護費、雑費すべて込み)

正直、見学した中で、いちばん、母に住んでほしい施設、でした。

ですが、費用が、高い。

入居時の一時金300万円と、月24万円。

母の年金は、月14万円。 わたしと弟で、月10万円ずつ、出すと、月20万円。 合計34万円で、月の費用は払えるが、家計が、本当にぎりぎり。

しかも、入居時の一時金300万円を、誰が、出すか。

ここで、わたしは、現実の壁を、感じました。

見学③: サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

3つめが、母の家から、車で10分のところにある、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)でした。

ここは、別記事(『施設は嫌』と言う88歳の母と、62歳の私)で、書いた、母が、見学に、いっしょに、来てくれた、ホームです。

見学で、気づいたこと

  • 入居者は、自立した方と、軽度の要介護の方が、多い
  • 雰囲気は、賃貸マンションに、近い
  • お部屋は、すべて個室(25平方メートルくらい、夫婦で住める広さ)
  • 食事は、共有の食堂で、いっしょに(食堂代は別途)
  • 生活相談員(ヘルパーではなく、お話を聞く方)が、常駐
  • 介護が必要なら、訪問介護を、別途契約
  • 入居時の費用: 敷金として、月家賃の3ヶ月分(月14万円×3=42万円)
  • 月の費用: 14万円(家賃+生活相談員代+共益費)+食費月3万円
  • 介護が必要になったら、訪問介護費が、別途追加

母が、ここを気に入ったのは、自分のペースで、過ごせるから、でした。

「介護付き老人ホームのように、ぜんぶ、施設が、決めるんじゃなくて、自分で、自分の暮らしを、続けられる感じ」

母の言葉でした。

母は、いま、ここに、入居予定で、書類の準備を、進めています。

見学で、必ず確認した、7つのこと

3つの施設を、見学しながら、わたしが、必ず確認したことを、7つ、お伝えします。

確認① 入居条件(要介護度の制限)

特養は、要介護3以上が、原則。 有料老人ホームは、要介護1以上が、多い。 サ高住は、自立または、軽度の要介護で、入居できる。

ご家族の介護度に、合うかを、確認します。

確認② 入居時の一時金、月の費用、その他の費用

入居時の一時金、月の費用(家賃、食費、介護費、雑費)、別途かかる費用(医療費、訪問美容、消耗品)、ぜんぶ、書面で、もらいます。

「月20万円」と書かれていても、別途で月3万円かかる、ということが、よくあります。

確認③ 食事の内容と、味

食事は、入居者にとって、毎日の楽しみの、いちばんです。 見学のときに、お昼の見本や、メニューを、見せてもらいます。 可能なら、入居者の方が、食堂で食事している様子を、見せてもらいます。

確認④ お部屋のサイズと、設備

お部屋のサイズ、トイレ、お風呂、エアコン、収納スペース。

実際に、お部屋を、見せてもらって、ご家族が住むイメージが、湧くかを、確認します。

確認⑤ 介護スタッフの、ひとり当たりの担当人数

「スタッフ1人で、入居者を何人見ているか」を、聞きます。

特養や有料老人ホームでは、夜間のスタッフ配置が、少ないことが、あります。

夜、何か起きたときの、対応も、確認します。

確認⑥ 医療体制(提携医療機関、看護師の常駐)

施設に、看護師が、常駐しているか。 提携医療機関は、どこか。 急病のときの、対応は。

これらを、必ず、確認します。

確認⑦ 退去・引っ越しの条件

入居後、何かの理由で、退去するときの、費用や手続き。 入居時の一時金が、何割、戻ってくるか。

これらは、入る前から、確認しておかないと、後で、揉めることが、あります。

見学から得た、3つの気づき

3つの施設を、見学して、わたしが、深く、気づいたことを、3つ、お伝えします。

気づき① 「自分の理想」と「親の希望」は、違うことがある

わたしは、本当は、母を、いちばんきれいで、新しい、有料老人ホームに、入れたかった。 ですが、母は、サ高住を、選びました。

母にとっては、「ぜんぶ、ぜんぶ、施設に任せる」のではなく、「自分のペースで、過ごせる」ことが、いちばん大事だった、のです。

親の希望を、ちゃんと、聞いて、親の選択を、尊重することが、いちばん大事、と気づきました。

気づき② 「待機」が、想像以上に、長い

特養の待機が、1年半。 これは、わたしの想像を、ぐっと、超えていました。

「親が、急に、要介護3になったから、すぐに入れる」ということは、まず、ない。

これを、知っているのと、知らないのとでは、ぜんぜん、違います。

要介護3になる前から、親と一緒に、見学を始めて、申し込みも、早めに、しておく。

これが、現実的な、進め方です。

気づき③ 「お金」と「ライフスタイル」、両方で、見る

施設選びは、お金だけでは、決まりません。

「親が、どんなライフスタイルを、過ごしたいか」、これと、お金の両方を、見て、決める必要が、あります。

わたしの場合、母は、サ高住の「自分のペースで過ごせる」が、いちばん大事だった。 そして、サ高住なら、月の費用が、有料老人ホームより、ずっと安い。

「親の希望」と「お金」が、合致する施設を、見つけられたのは、本当に、運がよかった、と思っています。

公的な情報(参考)

介護施設の検索や、比較について、公的な情報源では、こう案内されています。

介護サービス情報公表システムでは、全国の介護サービス事業所や、施設の情報を、無料で検索できます

厚生労働省「介護サービス情報公表システム」

ご家族の住む地域の、介護施設の情報は、このサイトで、調べることができます。

さいごに

介護施設の見学は、本当に、大変です。 1施設、半日かかります。 3つも、回ると、ぐったり、疲れます。

ですが、見学しないで、決めると、絶対に、後悔します。

ご親族の介護施設を、検討されている方は、必ず、3〜5施設は、見学してください。

そして、見学のときは、必ず、ご親族と、いっしょに行ってください(可能なら)。

最後に、決めるのは、ご親族です。

ご親族の希望と、お金、両方が合う施設が、必ず、見つかります。

3つ見学して、わたしと母は、サ高住に、決まりました。 これは、わたしと母、両方が、満足できる、結論でした。

なお、繰り返しになりますが、介護施設の情報や費用は、施設や地域で大きく違います。具体的なご相談は、ケアマネジャーさん、または各施設に直接ご確認ください。

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#60代 #母 #財布