ヨバナシ —女たちの秘密会議
楽しみ・ひとり時間

60代女性が毎年必ず確認したい、5つの健康チェック

ヨバナシ編集部 読了 約6分

60代女性は閉経後のホルモン低下で、骨密度、血圧、骨格、視力、認知機能のそれぞれが急に変化しやすい時期と言われています。市の健康診断だけでは漏れる5つのチェック項目と、自治体無料・低額で受けられる方法、そして異常があったとき次に何をするかを、65歳のわたしが整理しました。

65歳のわたしが、毎年5月の連休明けに必ず確認している、健康チェック項目が5つあります。

市の健康診断だけでは漏れる項目もあるので、5つを別ルートで予約しています。

きっかけは、3年前、市の健康診断で「異常なし」と言われた直後、骨折してしまったことでした。

整形外科で「骨粗しょう症が進んでいます。市の健診ではここまで詳しく見ません」と言われ、初めて、健診の限界を知ったのです。

その後、いろいろ調べたり、かかりつけ医に相談しながら、わたしなりの「毎年確認する5項目」を作りました。

この記事では、その5項目と、自治体で無料・低額で受けられる方法、異常が見つかったときの次の一手をお伝えします。

チェック① 骨密度測定(年1回)

60代女性が、まずやるべきだと思うのが、骨密度の測定です。

理由は、閉経後の5〜10年で、骨密度が急速に減少すると言われているからです。

骨密度が下がると、転倒したときの骨折リスクが大きく上がります。60代女性の骨折は、寝たきりにつながる大きな原因のひとつだと、かかりつけ医に教わりました。

ところが、市の健康診断には、骨密度測定が含まれていない自治体が多いのです(地域によって異なります)。

わたしの市では、健康診断と別に、保健センターで「骨密度測定」を年1回、無料で受けられました。

予約が必要なので、毎年5月の連休明けに予約を入れて、6月か7月に測定するようにしています。

数値が下がっていたら、整形外科を受診します。 処方薬、運動、食事で、半年で数値が戻ったこともあります(別記事「63歳、骨密度を守るためにやめた3つの習慣」に詳しく書きました)。

チェック② 血圧の「自宅3週間連続測定」

血圧は、市の健康診断でも測ってもらえます。

ただし、健診時の1回測定は、緊張で高く出る方が多いそうです(白衣高血圧という現象)。

かかりつけ医に勧められたのは、年1回、自宅で3週間連続、毎朝同じ時間に血圧を測定すること。

これがあれば、本当の自分の平均値が分かります。

わたしは、毎年5月の連休明けに、3週間続けて、朝の起床後10分以内に測ります。 記録は、市販の血圧計についている自動記録機能か、スマホアプリに入力します。

3週間の平均値が、収縮期(上)135以上、または拡張期(下)85以上なら、かかりつけ医に相談する、と決めています。

毎日の血圧は、季節や体調で動きますが、3週間の平均は、自分の本当の状態を示してくれます。

チェック③ 視力・眼底検査(年1回、眼科で)

3つめは、視力と眼底検査です。

60代以降に増えるのが、緑内障と加齢黄斑変性という眼の病気です。 どちらも、初期は自覚症状がほとんどないと言われています。

気づいたときには、視野が欠けていたり、視力が大きく落ちていたりすることが多いそうです。

わたしの市では、緑内障検査が市の健診のオプションでありますが、加齢黄斑変性の眼底検査は、別途、眼科で受ける必要がありました。

費用は、3割負担で2,000円ほど。 予約は、誕生月に必ず入れるようにしています(忘れないように、誕生月にすると決めました)。

眼科では、視力、眼圧、眼底の3つを毎年見てもらいます。

数値の変化があったら、すぐに精密検査に進みます。

チェック④ 認知機能チェック(自宅で簡易、3年に1回専門医)

これは少し難しいテーマですが、わたしは毎年やっています。

認知機能のチェックは、ふたつのレベルで行います。

ひとつめは、自宅でできる簡易チェック。 ふたつめは、3年に1回の専門医(脳神経内科)での詳しいチェック。

自宅の簡易チェックは、年末にやっています。 紙に「100から7を順番に引いていく」(100, 93, 86, 79, …) 「動物の名前を1分間で30個書き出す」 「今日の日付・自宅住所・電話番号を、スラスラ言えるか」 これらが、いつもより明らかにつまずくようなら、注意のサインだと、かかりつけ医に教わりました。

専門医のチェックは、3年に1回、脳神経内科で「長谷川式認知症スケール」と「MoCA」という検査を受けます。 費用は、3割負担で5,000円ほどでした。

母が認知症だったこともあり、わたしは認知症のリスクが平均より高いと医師に言われています。だから、3年に1回は、念のため受けています。

ご家系に認知症の方がいない場合は、5年に1回でも十分かもしれないとのことでした。

チェック⑤ 婦人科検診(子宮・乳がん検診、2年に1回)

60代女性が忘れがちなのが、婦人科検診です。

「もう閉経したから関係ない」と思いがちですが、子宮体がんは閉経後に増えると言われています。乳がんも、60代がピークの年代のひとつだそうです。

市の検診で、子宮頸がんと乳がんは2年に1回、無料か低額で受けられる自治体が多いです。

ですが、子宮体がんは、市の検診の対象外であることが多く、自費で受ける必要があります。

わたしは、婦人科のかかりつけ医を見つけて、2年に1回、

  • 子宮頸部の細胞診
  • 子宮内膜の細胞診(子宮体がん検査)
  • 経腟超音波検査
  • 乳房マンモグラフィー
  • 乳房超音波検査

の5つをセットで受けています。

費用は、市の補助を使って、合計で5,000円ほどでした。

予約は2年に1回、誕生月の翌月にしています。

異常が見つかったときの「次の一手」を、平時に決めておく

5つのチェックをして、数値や所見に異常があったとき、何をするか。

これも、平時に決めておくべきだと、わたしは思います。

わたしの場合は、こう決めています。

  • 骨密度低下 → かかりつけ整形外科で再検査(電話で予約)
  • 血圧高め → かかりつけ内科で相談(かかりつけ薬剤師にも電話で報告)
  • 眼底に所見あり → 同じ眼科で精密検査の予約
  • 認知機能の自宅チェックでつまずく → 半年待たずに、脳神経内科へ
  • 婦人科の所見あり → 同じ婦人科で精密検査の予約

「異常が出てから考える」だと、不安と混乱で、判断が遅れます。 「異常が出たら、必ずこの先生のところに、〇日以内に行く」と決めておくと、心の負担が減ります。

60代の健康チェック、コツは「分散」

5つのチェックを、すべて1ヶ月にまとめてやるのは、体力的にも精神的にも、つらいです。

わたしは、こう分散させています。

  • 5月: 市の健康診断 + 血圧の自宅3週間測定開始
  • 6月: 保健センターで骨密度測定
  • 7月: 自分の誕生月 → 眼科の眼底検査
  • 8月: 婦人科検診(2年に1回)
  • 12月: 自宅で認知機能の簡易チェック

これを毎年、ほぼ同じ月に繰り返しています。

「いつ何をやるか」が固定されていると、忘れません。

自治体の補助は、年度ごとに変わるので確認を

骨密度測定、婦人科検診、認知機能検査などの補助は、自治体ごと、年度ごとに大きく変わります。

毎年4月に、市の広報を必ず読むようにしています。

「今年度から〇〇検診の補助が始まりました」「△△検診の対象年齢が広がりました」など、知らないと損する情報が、毎年あります。

電話でも教えてもらえます。 わたしの市では、保健センターに電話して「60代女性が今年度受けられる健診を全部教えてください」と聞くと、丁寧にリストを送ってくれます。

これは、本当におすすめです。

あわせて読みたい

さいごに

60代の健康は、何もしなければ、毎年少しずつ下がっていきます。

ですが、毎年5項目を確認していれば、大きな病気を早期に見つけられる確率が、ぐっと上がります。

特別な努力ではなく、年に5回、半日ずつ、自分のための時間を作るだけです。

骨密度、血圧、眼、認知、婦人科。

この5つを、いまカレンダーに書き込んでください。

書いた瞬間から、60代の健康管理が、一歩進みます。

なお、この記事は個人の体験と、かかりつけ医・専門医からの助言をもとに書いています。検査項目や頻度、自治体補助は地域や個人の状況で大きく異なりますので、ご自分のかかりつけ医にもご相談ください。

= 関連する夜話 =

楽しみ・ひとり時間

60代のひとり時間、わたしの『土曜の昼』の過ごし方

65歳のわたしの、土曜の昼の3時間。夫がゴルフに出かけている、ひとりの貴重な時間を、3年かけて、いまの形に整えました。家のなかでの、ささやかな、ひとり時間の作り方を、お伝えします。お金もかからず、特別な準備もいらない、60代女性のひとり時間の作法です。

#60代 #ひとり時間 #土曜

楽しみ・ひとり時間

人生後半戦を穏やかにしてくれた、わたしの3つの言葉

65歳。これからの15年、20年をどう生きるか、ふと不安になる夜があります。そんな夜、わたしを支えてくれる3つの言葉を、本やお寺で出会った時のエピソードとともにお伝えします。新しい言葉ではなく、昔からあった言葉が、60代になって初めて、わたしの心に届きました。

#60代 #人生後半 #言葉

楽しみ・ひとり時間

60代の足がつる、わたしが続けている予防の工夫

夜中に、足がつって、目が覚める。60代になって増えた、こむら返り。いま65歳のわたしが、続けている、予防の工夫を、体験としてお伝えします。水分、ストレッチ、体を冷やさない工夫。あくまで個人の体験ですが、同じく足がつる方のヒントに。受診を考える目安も書きました。

#60代 #こむら返り #足がつる

楽しみ・ひとり時間

60代の耳の聞こえ、わたしが気をつけている3つのこと

60代になって、テレビの音が大きいと言われたり、聞き返しが増えた、いま65歳のわたし。耳の聞こえと向き合うために、わたしが気をつけている3つのことを、体験としてお伝えします。早めの耳鼻科受診、聞こえやすい環境づくり、補聴器への考え方。受診の目安も書きました。

#60代 #耳 #聞こえ

楽しみ・ひとり時間

60代の目の健康、わたしが続けている3つの習慣

60代になって、目の疲れや、見えにくさが、気になり始めた、いま65歳のわたしが、続けている、3つの目の習慣を、体験として、お伝えします。目を休める、定期的な眼科検診、明るさの工夫。あくまで個人の体験ですが、同じく目が気になる方のヒントに。眼科を受診すべき目安も書きました。

#60代 #目の健康 #眼科