老後資金のオンライン相談を受けた、65歳の正直な記録
65歳のわたしが、初めて老後資金のオンライン相談を、ファイナンシャルプランナーさんに受けた1時間の記録です。何を相談したか、何を準備したか、料金はいくらだったか、本当に役に立ったか。オンライン相談に興味があるけど踏み出せない方に、具体的にお伝えします。
65歳のわたしが、去年の秋、初めて老後資金のオンライン相談を、ファイナンシャルプランナー(FP)さんに受けました。
別記事(10年後の年金、65歳のわたしが計算してみた本当の数字)で、わたし自身が試算してみて、それでも分からないことが、いくつかあったからです。
特に、こんなことを、専門家に確かめたかった。
- わたしの試算は、根本的に間違っていないか
- 月3万円の新NISAは、いまの規模で続けるべきか、増やすべきか、減らすべきか
- 介護費用の備えは、いま1,000万円あれば足りるのか
- 夫が先に逝った場合、わたしの遺族年金はいくらになる試算か
- 持ち家のリフォーム(キッチン200万円ほど)を、今やるべきか、後にするべきか
これらは、ネットの記事を読むだけでは、答えが、出ませんでした。
そこで、思いきって、オンライン相談を、受けてみました。
この記事では、その1時間の中身、料金、本当に役に立ったかを、お伝えします。
重要なお断り:この記事は、わたし個人の体験です。FPさんへの相談内容、料金、活用法は、ご家庭やFPさんによって大きく違います。具体的には、信頼できるFPさんや、金融機関の窓口に、ご相談ください。
オンライン相談を選んだ、3つの理由
なぜ対面ではなく、オンラインを選んだか。理由は3つでした。
ひとつめ、自宅から出ずに、相談できる。 65歳になって、雨の日や暑い日に出かけるのが、だんだん大変になりました。 オンラインなら、自分の家のリビングで、お茶を飲みながら相談できます。
ふたつめ、自分の家計の資料を、その場で見せやすい。 通帳、保険証書、年金見込み額の通知書、これらを手元に並べて、画面共有でFPさんに見せられます。 対面だと、資料を持ち歩いて、紛失リスクもあります。
みっつめ、料金が、対面より、やや安い傾向がある。 対面1時間が7,000〜10,000円のところ、オンラインは5,000〜8,000円のところが、多いそうです。
これらの理由で、わたしは、オンラインを選びました。
どのFPさんを選んだか
FPさんは、3人候補を、比較しました。
選び方は、こんな手順でした。
ひとつめ、地元の自治体の「無料FP相談窓口」を確認。 自治体によっては、月に数回、無料FP相談を開催しているところがあります。 わたしの自治体には、月1回、保健センターで、無料FP相談がありました。
ふたつめ、地元の金融機関の「特定の商品を売らないFP」を確認。 金融機関のFPは、自社の商品を勧めてくることが、多いと聞きました。 わたしは、「中立」と書かれているFPだけを、候補にしました。
みっつめ、FPの「相談実績年数」を確認。 FPの中には、まだ経験が浅い方もいます。 わたしは、60代以上のクライアントの相談実績が、最低5年以上ある方を、候補にしました。
最終的に、わたしは、地元の独立系FP事務所の、60代女性のFPさんに、お願いしました。
料金は、初回1時間で6,000円でした。
相談の前に、準備したもの
オンライン相談の前に、わたしが準備したものを、お伝えします。
ひとつめ、家計の概要表(A4で1枚)。
- 月の収入(年金、夫のパート、わたしのパート、合計)
- 月の支出(食費、住居費、医療費、通信費、交際費、貯蓄、合計)
- 貯蓄の内訳(普通預金、定期預金、新NISA、その他)
- 不動産(持ち家の評価額、ローン残高(残債なし))
- 保険(医療保険、生命保険、それぞれの月額と保障内容)
ふたつめ、年金見込み額の通知書(ねんきんネットから印刷)。
夫とわたしの、それぞれの分。 65歳時点と、70歳時点(繰り下げした場合)の、2つの試算結果。
みっつめ、聞きたい質問のリスト(A4で1枚)。
冒頭にも書いた、5つの質問を、紙に書いて、用意しました。
この準備に、わたしは、半日かけました。
ですが、これがあったから、1時間の相談で、本当に必要なことが、聞けました。
1時間の相談の流れ
予約の日の朝10時、わたしは、自宅のリビングで、ノートパソコンの前に座りました。
Zoomで、FPさんと、つながりました。
最初の10分: 自己紹介と、わたしの状況の概要
FPさんが、こう聞いてくれました。
「今日、いちばん解決したいことは、何ですか」
わたしは、用意した5つの質問のリストを、画面共有で見せて、説明しました。
次の30分: 質問への、具体的な回答
FPさんは、わたしの質問に、1つずつ、答えてくれました。
- 試算は、概ね正確。ただ、医療費の見積もりが、やや甘い
- 新NISAは、いまの規模で続けるのが妥当。増やすのは、夫が72歳の頃に再検討
- 介護費用は、1,000万円では、施設入居の場合、ぎりぎり。1,200〜1,500万円を目標に
- 夫の遺族年金の試算は、画面共有で計算してくれました。月13.5万円との試算
- キッチンリフォームは、夫の介護が始まる前(68歳までに)、進めるのが推奨
具体的な数字と、根拠まで、丁寧に説明してくれました。
最後の20分: 自由質問と、まとめ
わたしから、追加の質問を、いくつか。
「夫が先に逝ったら、わたしの家計の収入は、月いくらになる試算ですか」 「遺族年金は、いつから受け取れるんですか」 「相続税の対策は、どこまで考えるべきですか」
FPさんは、丁寧に、ぜんぶ答えてくれました。
そして、最後に、こう言ってくれました。
「今日のお話の内容を、後日、PDFで簡単なまとめをお送りします。これを、ご主人とも、共有してください」
3日後、本当に、A4で3枚のPDFが、メールで届きました。 今日の相談の要点と、おすすめの行動が、まとめられていました。
料金 vs 得たもの
料金は、6,000円。
それに対して、得たものは、こうでした。
- 自分の試算が、概ね正しいという、専門家からの確認(これだけで安心感が、大きかった)
- 医療費と介護費用の、より現実的な目安(1,500万円ターゲット)
- 新NISAの、いつ見直すかのタイミング
- 夫が先に逝った場合の、わたしの収入の試算
- リフォームの、最適なタイミングの目安
- 後日PDFで届く、まとめの資料
これらを、自分で調べていたら、何十時間かかるか、分かりません。 そして、たぶん、自分だけでは、たどり着けなかった答えも、いくつかありました。
6,000円で、これらが手に入ったのは、本当に、安かった、と感じています。
オンライン相談で、気をつけたこと
オンライン相談で、わたしが気をつけたことを、3つだけ。
気をつけた点① 「個別の商品を勧めるFP」は避ける
FPの中には、特定の保険や、投資信託を、強く勧めてくる方が、います。
これは、その商品から、FPに販売手数料が入る仕組みになっているからです。
わたしは、最初の電話で、「特定の商品の販売は、希望していません」とはっきり伝えました。 FPさんも、「もちろん、商品の販売は、いたしません」と、約束してくれました。
これがないと、相談の中身が、商品セールスに変わってしまう恐れがあります。
気をつけた点② 必ず「複数のFP」と話してみる
わたしは、本当は、別のFPさんとも、無料相談だけ、受けてみました。
2人のFPの意見を、比較できると、判断軸が、見えてきます。
ひとりのFPに、ぜんぶ任せると、その方の偏った意見を、信じてしまうリスクがあります。
気をつけた点③ 個人情報の取り扱いを、最初に確認
オンライン相談では、家計の詳細を、画面共有で見せます。
FPさんに、最初に「相談内容の記録は、どう保管されますか」「他の方に共有されることはありますか」と、確認しました。
信頼できるFPさんは、必ず、明確に答えてくれます。
公的な無料相談も、選択肢
実は、有料FPの前に、公的な無料相談を試すのも、ひとつの選択です。
公的な情報源では、こう案内されています。
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会では、無料体験相談を、定期的に開催しています
— 日本FP協会
無料相談は、地域や時期によって、開催状況が違います。 お住まいの自治体のホームページや、上記のJAFP協会のサイトで、確認してみてください。
無料相談で、まず雰囲気をつかみ、それから有料相談を、と進めるのも、おすすめです。
さいごに
65歳になって、初めてFPさんへの相談を受けて、わたしが感じたことは、こうです。
「もっと早く、相談すればよかった」
50代、60代前半のうちに、一度でも、FPさんと話していれば、わたしの新NISAの始め方も、貯蓄のかたちも、もう少し、効率的にできたかもしれません。
これからFPさんに相談しようかと、迷っている50代、60代の方に、申し上げたいことは、ひとつです。
迷っているなら、まず、6,000円で、1時間、受けてみてください。
それで、自分の家計と、これからの15年、20年が、ぐっと、見やすくなります。
なお、繰り返しになりますが、FP相談の内容や料金、活用方法は、それぞれのFPさんやご家庭の状況で違います。具体的には、信頼できるFPさんや、金融機関の窓口にご相談ください。
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