60代の手に優しい、無印良品のキッチングッズ3つ
60代になって、瓶のフタが開けにくい、包丁が握りにくい、フライパンが重い。そんな小さなストレスを、無印良品の3つのキッチングッズが解消してくれました。値段は3つあわせて4,000円以下。へバーデン結節と暮らす65歳の妻が、3年使って本当に役に立ったものだけをご紹介します。
65歳になって、台所の道具を少し見直しました。
ここ数年、瓶のフタが開けにくい、包丁が握りにくい、フライパンが重い、お皿を持つときに指が痛い、そんな小さなストレスが、毎日少しずつ積み重なっていたからです。
特別な介護用品を買うのは、まだ気が引けました。「そこまでではないかな」という気持ちが、どこかにあったのです。
そこで、無印良品でいくつか試してみました。デザインが地味で、夫が見ても「これ介護用品?」と思わないところが、わたしには助かりました。
3年使ってみて、本当に役に立った3つだけ、お伝えします。
① シリコン調理スプーン
これがいちばん、わたしの台所を変えました。
無印の「シリコン調理スプーン」は、持ち手から先まで全部シリコンでできた、ヘラのような形のスプーンです。値段は約450円。
何がそんなに違ったか、3つあります。
ひとつめは、軽いことです。重さは約70g。同じ大きさの金属のお玉(約200g)と比べて、3分の1ほどです。指の関節がすぐ疲れる60代には、これが本当にありがたいのです。
ふたつめは、握りやすいことです。持ち手の太さが、わたしの手にちょうどよく、長時間握っても指がしびれません。シリコンのほどよい滑り止めも、握る力を最小限で済ませてくれます。
みっつめは、これ1本で「炒める・すくう・盛る・混ぜる」すべてができることです。鍋からフライパン、お皿への移動が、1本で完結します。手に取る道具の数が減るだけで、台所の作業がずいぶん楽になりました。
3年使って、シリコン部分の劣化はほとんどありません。食洗機にも入れられます。
② アクリル冷水筒(横置きできるタイプ)
これは「キッチングッズ」というより「冷蔵庫の中の救世主」でした。
無印の「アクリル冷水筒」は、横置きできるタイプのものです。値段は1,000円ほど。
ここで重要なのは、「横置きできる」ことです。
夏になると、麦茶や水出し緑茶を、毎日2リットルほど作ります。普通の縦長のピッチャーだと、冷蔵庫のドアポケットに入れて、毎回ドアを開けて取り出していました。
ところが、わたしの指は、満タンの2リットルの容器を持ち上げるのが、年々つらくなっていました。冷蔵庫のドアポケットの位置からの「持ち上げて、傾けて、注ぐ」という3つの動作が、関節に響くのです。
無印のこの冷水筒は、冷蔵庫の棚に横にして置けます。だから、注ぐときも、満タンのまま持ち上げる必要がありません。横にした状態で、コップに直接注げるのです。
冷蔵庫の棚を高さの低いものに1段変えれば、引き出すだけで注げる位置にできます。
これに変えてから、夏のお茶づくりが、まったく苦にならなくなりました。
③ 角型ココット(磁器の小皿付き)
3つめは、地味なのですが、毎日使うものです。
無印の「磁器ベージュ角型ココット」は、しっかりしているのに軽い、小さな耐熱皿です。値段は450円ほど。
何に使うか、最初はわたしも分かっていませんでした。
3年使ってみて、わたしの使い方は、こうなりました。
朝、卵をひとつ割って入れて、レンジで1分。ふんわりした目玉焼きが、洗い物ひとつでできます。 昼、ひとり分のグラタンを、これに入れて焼きます。フライパンを出す手間がいりません。 夜、夫の晩酌のおつまみ(枝豆や塩辛など)を、これに直接入れて出します。
何が良いかというと、3つあります。
ひとつめ、軽いことです。重さは約100g。普通の磁器の小鉢の半分ほどです。 ふたつめ、両手でつかみやすいこと。角型なので、両手の手のひらで挟むようにして持てます。指でつまむ必要がありません。 みっつめ、レンジ・オーブン・食洗機すべて対応すること。1つの皿でレンジ調理から食卓まで完結するので、洗う皿が1枚ですみます。
「洗う皿が1枚減る」これは、60代の毎日の家事には、本当に効きます。
3つあわせて、約2,000円以下
最初に書きましたが、3つあわせて2,000円以下です(時期によって価格は変動します)。
特別な介護用品ではなく、若い人も普通に使っているキッチングッズです。だから、夫や息子夫婦が家に来たときも、「介護用品を使い始めた」という気まずさがありません。
これは、わたしには大事なことでした。
「年を取ったから道具を変える」というより、「気に入ったから道具を変えた」と言える形が、わたしの気持ちを軽くしてくれたのです。
わたしが買わなかった無印のキッチングッズ
ついでに、わたしが試して「合わなかった」ものも、正直に書いておきます。
ひとつは、ステンレスの両手鍋です。 無印のステンレス両手鍋は、品質はとても良いのですが、重さが2kg近くあります。60代の手には重すぎました。
もうひとつは、木製のカトラリーです。 木製のスプーンやフォークは、見た目はとてもいいのですが、食洗機で繰り返し洗うと表面が傷みます。わたしは食洗機派なので、これは合いませんでした。
「無印だから何でもいい」ではなく、自分の60代の手と暮らしに合うものを選ぶ、ということが大事だと、3年で学びました。
さいごに
60代になって、台所道具を少し見直すのは、本当にいいことだと思います。
完全な介護用品を買うほどではない。でも、いまの道具のままでは少しずつしんどい。そんな60代の方に、無印良品の3つのキッチングッズは、ちょうどよい入り口かもしれません。
- シリコン調理スプーン(約450円)
- アクリル冷水筒(横置きタイプ、約1,000円)
- 磁器ベージュ角型ココット(約450円)
近所の無印良品で、実物を手に取ってみてください。
3年使い続けているわたしが、自信を持っておすすめできる3つです。
なお、価格や仕様は2026年5月時点のものです。最新の情報は、無印良品の公式店舗・ウェブサイトでご確認ください。
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