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コラム

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姑の口癖、嫁のわたしが30年で意味を知った日

ヨバナシ編集部 読了 約4分

姑が、いつも言っていた「無理しなくていいのよ」という口癖。嫁いだ頃は、社交辞令だと思っていたわたしが、30年経って、その本当の意味を知った日のこと。姑との35年と、口癖に込められていた優しさを、ゆっくりお伝えします。

65歳のわたしの、姑(夫の母)には、口癖が、ありました。

「由紀子さん、無理しなくて、いいのよ」

嫁いでから、35年。

姑は、ことあるごとに、わたしに、この言葉を、かけてくれました。

正直に、申し上げると、嫁いだ頃の、わたしは、この口癖を、社交辞令だと、思っていました。

「口では、そう言うけど、本当は、ちゃんとやってほしいんでしょう」

そう、ぼんやり、疑っていたのです。

ですが、30年経って、わたしは、その口癖の、本当の意味を、知りました。

今日は、その、姑の口癖と、35年の話を、お伝えします。

「姑の言葉の、本当の意味が、わからない」と、感じている方に、ひとつの参考に、なれば、と思います。

なお、義母との関係は、ご家庭ごとに、本当に違います。あくまで、わたし個人の、体験として、お読みください。

嫁いだ頃、疑っていた、姑の口癖

嫁いだ頃、わたしは、姑に、認められたくて、必死でした。

  • お盆や、お正月の、料理を、完璧に
  • 義実家の、掃除を、隅々まで
  • 姑の、好みに、合わせようと、気を、張って

そんな、わたしに、姑は、いつも、こう、言いました。

「由紀子さん、無理しなくて、いいのよ」

でも、わたしは、その言葉を、こう、受け取って、いました。

「無理しなくていい、なんて、口では言うけど、本当は、ちゃんと、できる嫁で、いてほしいはず」

だから、わたしは、姑の口癖を、聞いても、ますます、気を、張って、頑張りました。

姑の、優しさを、わたしは、ずっと、社交辞令だと、疑っていたのです。

30年、すれ違っていた、気持ち

別記事(嫁いで初めての夏、姑に教わった梅仕事のこと)に書いた、姑との、梅仕事。

そんな、温かい、思い出も、ありながら、わたしは、姑の口癖を、ずっと、素直に、受け取れないままでした。

姑は、「無理しなくていい」と、言う。 わたしは、「いえ、ちゃんとやります」と、無理をする。

この、すれ違いが、30年、続きました。

わたしは、姑の前で、ずっと、「いい嫁」を、演じて、気を、張り続けて、いたのです。

口癖の、本当の意味を、知った日

姑の口癖の、本当の意味を、知ったのは、姑が、80代後半に、なって、体が、弱ってきた頃でした。

ある日、姑と、ふたりで、お茶を、飲みながら、姑が、ぽつりと、こう、話してくれました。

「わたしね、自分が、嫁いできた頃、姑(わたしにとっては、夫の祖母)に、本当に、つらく当たられたの」

「『嫁なんだから、これくらい、できて当然』って、いつも、言われてね」

「だから、わたしは、自分が、姑になったら、絶対に、お嫁さんに、無理を、させたくないって、決めてたの」

「『無理しなくていい』は、わたしの、本心。由紀子さんには、わたしみたいに、つらい思いを、してほしくなかったの」

姑の、その言葉に、わたしは、はっと、しました。

姑の口癖は、社交辞令では、なかった。

姑自身の、つらかった経験から、生まれた、本物の、優しさだったのです。

30年、気を張っていた、わたし

姑の、本当の気持ちを、知って、わたしは、涙が、出ました。

姑は、30年、ずっと、わたしに、無理を、させたくない、と、思ってくれていた。

それなのに、わたしは、その優しさを、疑って、勝手に、気を、張り続けて、いた。

「お義母さん、わたし、30年も、気づかなくて、ごめんなさい」

そう、伝えると、姑は、ふんわり、笑って、こう、言いました。

「いいのよ。でも、これからは、本当に、無理しないでね。由紀子さんが、笑っているのが、わたしには、いちばん、うれしいの」

その日から、わたしは、姑の前で、肩の力を、抜けるように、なりました。

姑が、遺してくれた、言葉

別記事(義姉と二人で、母を見送った、最後の一週間)に書いた、姑の、看取り。

姑は、亡くなりましたが、「無理しなくていいのよ」という言葉は、いまも、わたしの心に、残っています。

そして、わたしも、いつか、息子が、結婚して、お嫁さんが、来たら、姑と、同じ言葉を、かけたいと、思っています。

「無理しなくて、いいのよ」

姑から、わたしへ。 わたしから、次の世代へ。

この、優しい言葉を、受け継いでいきたいです。

姑の言葉で、わたしが、学んだこと

姑の口癖から、わたしが、学んだことを、お伝えします。

学び① 言葉を、額面どおり、受け取ってみる

姑の「無理しなくていい」を、わたしは、30年、疑っていました。

でも、本当は、額面どおりの、優しさでした。

相手の言葉を、ねじまげて、受け取らず、素直に、受け取ってみることも、大事です。

学び② 姑にも、嫁だった時代がある

姑も、かつては、嫁でした。 そして、つらい思いを、してきた。

姑の言動の、裏には、姑自身の、人生が、あります。

それを、知ると、姑への、見方が、変わります。

学び③ すれ違いは、話せば、ほどける

30年の、すれ違いが、一度の、お茶の時間の、会話で、ほどけました。

話さなければ、わからないことが、たくさん、あります。

義母とも、ちゃんと、話す時間を、持つことが、大事です。

さいごに

姑の口癖、「無理しなくていいのよ」。

嫁いだ頃は、社交辞令だと、疑っていた、その言葉。

30年経って、それが、姑自身の、つらかった経験から、生まれた、本物の、優しさだと、知りました。

姑は、ずっと、わたしに、無理を、させたくないと、思ってくれていた。

それなのに、わたしは、30年、気を張り続けて、いた。

もっと、早く、姑の気持ちを、知っていれば。

そう、思うと、少し、切ないですが、最後の数年、肩の力を、抜いて、姑と、過ごせたことは、わたしの、宝物です。

義母の言葉の、本当の意味が、わからない、と感じている方は、ぜひ、いちど、ゆっくり、義母と、話す時間を、持ってみてください。

きっと、言葉の裏にある、本当の気持ちが、見えてきます。

なお、義母との関係は、ご家庭ごとに違います。ご自分のペースで、無理なく、関係を、育ててみてください。

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