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熟年離婚した友人と、1年後に再会した秋の話
65歳で熟年離婚した友人と、離婚後ちょうど1年経った秋、ふたりで温泉旅行に出かけました。離婚後1年で、彼女が手に入れたもの、失ったもの、変わったこと、変わらなかったこと。同じ65歳のわたしが、彼女から聞いた、1年後のリアルを、お伝えします。
別記事(熟年離婚を選んだ友人と、わたしが話した秋の夜のこと)に書いた、わたしの友人、由美子さん(65歳)。
彼女は、去年の秋に、ご主人と離婚しました。
それからちょうど1年が経った、今年の秋、わたしと由美子さんは、ふたりで、温泉旅行に出かけました。
群馬県の、ある古い温泉宿。 1泊2日。
その2日間で、わたしは、由美子さんから、離婚後1年の、本当のことを、聞きました。
去年の電話では、まだ、「離婚したて」の、興奮した話が、多かった。 1年経った彼女から聞く話は、もっと、深く、もっと、落ち着いていました。
今日は、その2日間で、わたしが聞いた、離婚後1年のリアルを、お伝えします。
お断り:この記事は、わたしの友人の体験です。熟年離婚のその後は、人によって、大きく違います。
温泉宿で、最初に由美子さんが言ったこと
宿に着いて、お風呂に入って、夕食の後、わたしと由美子さんは、お部屋で、お酒を、ゆっくり、飲みました。
最初に、由美子さんが、こう切り出しました。
「真奈美さん。離婚して、1年経ってね。わたし、ようやく、自分のリズムが、できたの」
由美子さんは、お猪口を、ゆっくり傾けて、こう続けました。
「最初の3ヶ月は、本当に、自由を、楽しんでた」 「次の3ヶ月は、ちょっと、寂しさが、出てきた」 「次の3ヶ月は、その寂しさと、どう付き合うかを、模索した」 「最後の3ヶ月で、ようやく、自分のリズムが、固まったの」
1年で、彼女が、4つの段階を、通った、ということでした。
段階① 最初の3ヶ月: 自由の楽しさ
最初の3ヶ月、由美子さんは、こう、感じていたそうです。
「夫がいないリビング、夫の機嫌を気にしなくていい朝、自分の好きな時間に食事する自由」
「これが、こんなに、いいものだなんて、思わなかった」
具体的には、こんなことを、楽しんだそうです。
- 朝、好きな時間に起きて、コーヒーをゆっくり淹れる
- 夕食を、自分の好きなものだけ、シンプルに作る
- 夜、好きな映画を、ひとりで、ゆっくり見る
- 週末、好きな場所に、ひとりで、ふらっと、出かける
「3ヶ月、ぜんぶ、自分のために、過ごしたの」
これは、35年の結婚生活で、できなかったこと、でした。
段階② 次の3ヶ月: 寂しさ
ところが、4ヶ月目から、由美子さんに、変化が、出てきたそうです。
「ある朝、コーヒーを淹れて、リビングに座ったときに、ふっと、寂しさが、来たの」
「自由って、こんなに、孤独だったのね、って」
最初の3ヶ月は、「自由」が、ぜんぶ、楽しさだったのが、4ヶ月目から、それが、孤独に、変わり始めたのです。
具体的には、こんなことが、しんどかったそうです。
- 夕食を、毎日ひとりで食べることの、虚しさ
- 体調が悪い夜、誰にも、何も言えないこと
- 何かおもしろいことを、見つけても、ふと共有する相手が、いないこと
- 夢を見たあと、ふと話す相手が、いないこと
「ぜんぶ、夫がいたときには、当たり前にあった、小さな『誰か』が、なくなったの」
由美子さんは、4ヶ月目から、本当の、ひとりの暮らしの、寂しさに、向き合うことに、なりました。
段階③ 次の3ヶ月: 寂しさとの付き合い方を、模索
7ヶ月目から、由美子さんは、その寂しさと、どう付き合うかを、模索したそうです。
具体的には、こんなことを、始めました。
1. ご近所と、軽い関係を、作る
由美子さんは、引っ越し先で、近所のご家族と、軽い挨拶から、関係を、築き始めたそうです。
「夕方、洗濯物を取り込んでいると、お隣の70代のおばあちゃんが、声をかけてくれるようになったの」 「3ヶ月で、おばあちゃんとは、月1回、お茶をする間柄に、なったの」
ご近所との、軽い関係が、由美子さんの、寂しさを、少し、和らげてくれたそうです。
2. 趣味のサークルに、参加
7ヶ月目から、由美子さんは、地元の図書館で、月1回の読書会に、参加し始めました。
「メンバーは、6人。それぞれが、自分のペースで、好きな本を、紹介する会なの」 「2ヶ月くらいで、メンバーの3人と、自然と、仲良くなった」
ここでも、軽い、新しい人間関係が、生まれました。
3. 子どもたちと、月1回の食事
由美子さんは、息子さん(40歳)と娘さん(38歳)に、こう、伝えたそうです。
「お母さん、月に1回、ご飯を一緒に食べたいの」
息子さんも、娘さんも、最初は驚いたそうですが、こう答えてくれたそうです。
「うん、いいよ。お母さん、寂しいよね」
それから、月1回、由美子さんと、子どもたちのどちらかが、ご飯を、食べる時間が、できました。
段階④ 最後の3ヶ月: 自分のリズムが、固まる
10ヶ月目から、由美子さんは、自分の1週間のリズムが、固まったそうです。
具体的には、こうです。
- 月: ひとりで、ゆっくり過ごす(本を読む、家事)
- 火: ご近所のおばあちゃんとお茶(月1)
- 水: 読書会(月1)
- 木: ひとりで、近所のカフェで読書
- 金: 子どもたちのどちらかと、ご飯(月1)
- 土: ジムで運動(週1)
- 日: 自分のリズムで過ごす(月1で温泉)
「1週間に、ひとりの時間と、誰かと過ごす時間が、ちょうど良いバランスで、入ってる」
「これが、わたしのリズムだ、って、ようやく、感じられた」
由美子さんの声は、温泉宿のお部屋で、ゆっくり、温かく、響きました。
由美子さんが、1年で気づいたこと
由美子さんは、1年で気づいたことを、3つ、わたしに、教えてくれました。
ひとつめ: 「自由」と「孤独」は、表裏一体
「自由を、最初は、楽しんだのね。でも、自由は、孤独と、表裏一体だって、ようやく気づいたの」
由美子さんは、こう続けました。
「夫がいたときの『不自由』は、同時に、ひとりじゃない、ということでもあったの」
「離婚して、自由を手に入れた代わりに、孤独も、手に入れたの」
これは、由美子さんが、1年かけて、ようやく、深く、理解したことでした。
ふたつめ: 「ひとり」は、慣れる、けど、消えない
「ひとりの暮らしには、慣れる。でも、『ひとり』そのものは、消えないの」
「夜、急に、体調が悪くなった夜、誰にも、何も言えない。そのときの『ひとり』は、慣れたあとも、ずっと、わたしの中に、あるの」
「ただ、それを、ぜんぶの感情で、受け止めるんじゃなくて、『これは、わたしが、自由のために、選んだもの』って、受け止めるようになったの」
みっつめ: 「離婚してよかった」は、いまも、揺るがない
由美子さんは、わたしに、こう、はっきり、言いました。
「1年経って、わたし、いまも、『離婚してよかった』って、思ってる」
「寂しい時間もある、でも、夫といたときの『重さ』に比べたら、いまの『寂しさ』のほうが、ずっと、わたしには、合ってる」
「離婚は、わたしの人生の中で、いちばん、自分らしい、決断だったの」
由美子さんの声には、迷いが、ありませんでした。
わたしと由美子さん、それぞれの1年
由美子さんは、離婚を選んで、1年で、自分のリズムを、固めました。 わたしは、離婚を考えてやめて、3年で、夫との新しい関係を、築きました。
ふたりとも、まったく違う道を、歩いています。
ですが、由美子さんと、わたし、両方が、自分の選んだ道に、満足しています。
これは、わたしには、本当に、ありがたいことです。
由美子さんが、寂しさを、ちゃんと、受け止めながら、自分のリズムを、固めているのを見ると、わたしも、「離婚も、ひとつの、正しい選択だった」と、深く、感じます。
同じ立場の方へ
もし、いま、熟年離婚を、検討している方がいらっしゃるなら、申し上げたいことが、ひとつあります。
由美子さんの1年は、こうでした。
- 最初の3ヶ月: 自由の楽しさ
- 次の3ヶ月: 寂しさが、来る
- 次の3ヶ月: 寂しさとの付き合い方を、模索
- 最後の3ヶ月: 自分のリズムが、固まる
つまり、離婚後、1年は、4つの段階を、通る、ということです。
「離婚したら、すぐ、ぜんぶうまくいく」と、思わないでください。
最初の自由の楽しさは、3ヶ月で、変わります。 そこからの寂しさを、受け止めて、自分のリズムを、作っていく。
これに、1年かかります。
ですから、もし、離婚を、検討するなら、「1年は、しんどい時期がある」ことを、覚悟しておいてください。
そして、1年経った先に、由美子さんのような、「離婚してよかった」と言える生活が、ちゃんと、待っています。
少なくとも、由美子さんは、そうでした。
そして、わたしと由美子さんは、いまも、月1で、ふたりで、お茶をしています。
熟年離婚を選んだ友人と、続けることを選んだわたしが、いまも、友達でいられる。
それは、お互いに、相手の1年を、ちゃんと、見てきたからだと、思っています。
なお、繰り返しになりますが、熟年離婚のその後は、人によって大きく違います。具体的な検討は、必ず弁護士、ファイナンシャルプランナー、または信頼できる専門家にご相談ください。
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