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コラム

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ご近所付き合いを半分にしたら、ぐっと楽になった話

ヨバナシ編集部 読了 約6分

30年同じご近所にいて、いろんな付き合いを抱えていました。65歳の春、わたしは、思いきってご近所付き合いを半分に減らしました。回覧板、町内会の役員、立ち話、季節の贈り物。手放したものと、残したもの、半年後の暮らしの変化を、お伝えします。

30年、同じご近所に住んでいます。

夫の現役時代に、家を買って、引っ越してきた、いまの場所です。

30年のあいだに、わたしは、ご近所のいろんな付き合いを、抱えてきました。

  • 月3回の、回覧板の受け渡し
  • 年1回の、町内会の役員(輪番制)
  • 朝の、ご近所の方との立ち話(平均15分)
  • お正月、お盆、年末、お中元、お歳暮の、季節の贈り物
  • 月1回の、ご近所の主婦会のお茶会
  • 急な、ご近所のおすそ分けの「お返し」

ぜんぶ、悪いものでは、ありません。

ですが、65歳になって、これがぜんぶ、しんどく感じる日が、増えてきました。

去年の春、わたしは、思いきって、ご近所付き合いを「半分」に減らしました。

別記事(友人関係の整理、わたしが65歳で手放した3つのおつき合い)に書いた、友人関係の整理と、同じ流れでした。

半年経って、ご近所付き合いが、ぐっと、楽になりました。

何を手放して、何を残したか。 半年後の暮らしの変化を、お伝えします。

手放したご近所付き合い(4つ)

最初に、わたしが手放したものを、4つ、お伝えします。

手放した① 朝の立ち話(平均15分×週3回)

それまで、わたしは、朝、玄関先で、ご近所の方と、よく、立ち話をしていました。

平均15分、週3回。 月に180分(3時間)を、立ち話に、使っていました。

内容は、こんな感じです。

  • 最近のお天気の話
  • 近所のスーパーのチラシ情報
  • 他のご近所の方の、噂話
  • 体調の悩み

これが、なぜか、わたしを、年々、疲れさせていました。

特に、「他のご近所の方の、噂話」は、聞いているだけで、わたしの胸が、ざわざわするのです。

去年の春、わたしは、朝の立ち話を、やめました。

具体的には、朝、玄関先に出る時間を、ずらしました。 ご近所の方が、ゴミ出しをされる8時前後を、避けて、9時過ぎに、出るようにしたのです。

これで、朝の立ち話が、月に1回くらいに、減りました。

ご近所の方とも、決して仲は悪くなりません。 顔を合わせれば、軽く挨拶を交わします。

ただ、15分の立ち話は、もう、しなくなりました。

手放した② 月1回の主婦会のお茶会

20年続いてきた、ご近所の主婦会のお茶会も、手放しました。

メンバーは、6人の同年代の主婦。

お茶会の内容は、こんな感じでした。

  • ご近所の最近の出来事
  • 子どもや孫の話
  • ご主人の話
  • 旅行や、趣味の話
  • 体調や、健康の話

楽しかったのですが、20年経って、わたしは、参加することが、徐々に、しんどくなっていました。

理由は、こうです。

  • メンバーの中に、マウントを取る方が、1人いる
  • メンバーの中に、政治の話を強く語る方が、1人いる
  • 月1回、ぜんぜん違う考えの6人で、3時間過ごすことが、わたしには、疲れる

去年の春、わたしは、お茶会のグループLINEに、こうメッセージを送りました。

「みなさん、20年、本当にありがとうございました。これからは、体調に合わせて、おひとりずつとお会いするかたちにさせていただきます。みなさんとは、たまにすれ違うときに、ご挨拶できれば、うれしいです」

反応は、3パターンでした。

  • 「了承しました」と、淡々と返してくれた、3人
  • 「わたしも、ちょうど考えていた」と、共感してくれた、2人
  • 「あら、寂しい」と、少し残念がってくれた、1人

それで、20年続いたお茶会は、自然と、消滅しました。

その後、共感してくれた2人とは、月1回、ふたりで個別にお茶をしています。

20年の関係が、いまの本当の友人2人に、絞られたのです。

手放した③ 季節の贈り物の、半数

それまで、わたしは、お中元とお歳暮を、ご近所5軒と、町内会長さんに、毎年贈っていました。

合計6軒、それぞれ3,000円から5,000円のもの。 年に2回(お中元、お歳暮)、計12,000円から24,000円。

これも、20年続けてきました。

ですが、去年の春、わたしは、こう決めました。

「本当にお世話になっている、お隣2軒だけにする」

具体的には、こうしました。

  • お隣の右隣(20年お世話になっている、ご夫婦): 年2回の贈り物を、続ける
  • お隣の左隣(夫が現役の頃から、お互いに助け合っている): 年2回の贈り物を、続ける
  • それ以外の、ご近所3軒、町内会長さん: 贈り物をやめる

やめた時の年(2年前)、相手の3軒+町内会長さんからの贈り物も、その年から、自然と、来なくなりました。

つまり、お互いに、「形だけ」の贈り物だった、ということだったのです。

これで、年に12,000円〜18,000円が、わたしの財布から、出ていかなくなりました。

そして、贈り物を選ぶ時間(年2回、約半日ずつ)も、節約できました。

手放した④ 急なおすそ分けへの、過剰な「お返し」

ご近所の方から、たまに、おすそ分け(野菜、お菓子、果物など)を、いただくことが、あります。

それまで、わたしは、いただいたら、必ず、同じくらいの価値のお返しを、3日以内に、お持ちしていました。

これが、わたしの母の教えで、ずっと、続けていたのです。

ですが、ご近所の中には、頻繁におすそ分けを送ってくる方がいて、お返しが、月に2、3回になることもありました。

これが、わたしには、本当に、しんどかったのです。

去年の春、わたしは、こう変えました。

  • いただいたら、その日のうちに、丁寧な「ありがとうございます」のひと言を、お伝えする
  • 形のお返しは、年に2回(お中元とお歳暮)に、まとめる
  • それ以外の急なお返しは、しない

最初は、「失礼かしら」と、心配しました。

ですが、半年経って、わたしのお隣の右隣の奥さんが、こう言ってくれたのです。

「由紀子さん。最近、お返し、いいわよ。気持ちだけ、本当に、十分」

ご近所も、たぶん、わたしの過剰な「お返し」に、気を遣っていたのです。

「ありがとう」のひと言だけで、十分だった。 これは、半年たって、わたしも、ご近所も、両方が、楽になったことでした。

残したご近所付き合い(3つ)

手放した4つの一方で、しっかり残したものも、3つ、あります。

残した① 回覧板の受け渡し

回覧板は、町内の重要な情報が、回ってきます。 これは、住人としての義務でも、あります。 ですから、これは、ちゃんと、続けています。

ただ、受け渡しの時の立ち話は、しません。 玄関先で、「ありがとうございます」「失礼します」、これだけで、終わります。

残した② 町内会の役員(輪番制)

町内会の役員は、3年に1回、回ってきます。 これは、地域に住む者の責任、と感じています。 ですから、回ってきた年は、ちゃんと、引き受けています。

引き受けるときは、しっかり、やります。 ただ、それ以外の年は、町内会の活動に、過剰に関わらないようにしています。

残した③ お隣2軒との、深いお付き合い

お隣の右隣と左隣の、ふたつの家族との関係は、わたしの中で、いちばん大事な、ご近所付き合いです。

20年、お互いに、いろんなことで、助け合ってきました。

  • 旅行で家を空けるときの、植木の水やり
  • 急に体調を崩したときの、買い物の代行
  • 大型のゴミの、運び出しの手伝い

これは、お金で測れない、本当に大事な関係です。

ですから、年2回の贈り物、年に数回のお茶、急な助け合い、これらは、しっかり、続けています。

半年後の、暮らしの変化

半年経って、わたしの暮らしは、こう、変わりました。

  • 月の立ち話の時間: 180分 → 30分(150分の節約)
  • 月の主婦会のお茶: 3時間 → 0時間
  • 年の贈り物の費用: 24,000円 → 8,000円
  • 年の贈り物の時間: 1日 → 4時間
  • ご近所への「気を遣う」感覚: 強い → ほとんど消えた

そして、空いた時間と気力で、夫との散歩を増やしたり、本を読んだり、ひとりで思索する時間が、増えました。

これは、わたしの65歳の、いちばんの贈り物でした。

ご近所付き合いを、整理したい方へ

もし、いま、ご近所付き合いに、しんどさを感じている方がいらっしゃるなら、申し上げたいことが、ひとつあります。

ご近所付き合いを、整理することは、地域から「孤立する」ことでは、ありません。

「形だけ」のお付き合いを、減らして、「本当に大事」な数人との関係を、深くすること、です。

3つの基準が、わたしには、役に立ちました。

  • 本当に、お世話になっているか(または、これからお世話になる可能性が、高いか)
  • お付き合いが、自分にとって、エネルギーを与えるか、奪うか
  • 続けるのが、義務感だけか

3つのうち、2つ以上が「いいえ」なら、思いきって、手放してください。

手放したあとに、残るのは、本当に大事な、お隣の数家族です。

その数家族との関係は、ぐっと、深く、温かく、なります。

それが、60代以降の、ご近所付き合いの、いちばん幸せなかたちかも、しれません。

少なくとも、わたしの65歳は、半年で、本当に、軽くなりました。

なお、ご近所付き合いのかたちは、地域や、お住まいの環境で、大きく違います。ご自分の状況に合わせて、無理なく、整理してみてください。

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#60代 #友人 #病気